つい先日、台湾の松山空港からANAで帰国する際、チェックイン時にいきなりビジネスクラスからエコノミークラスにダウングレードになりました。その時の状況やANAの対応・補償内容などについてレビューしてみたいと思います。結論から言って、今回ANAはかなりの「塩対応」でした。
チェックインカウンターでダウングレードを言い渡される
この日は台北松山からの最終便NH854便で帰国する予定でした。ANAからは特段の事前連絡もなかったので、何の問題もなく帰国できるはずでした。
しかし、チェックインカウンターで何気なくこんな掲示がしてあるのが目に止まりました。
「機材変更のご案内」
嫌な予感しかしません。ワタクシ、基本的に機材変更はネガティブ方向にしか触れた経験がありません(苦笑)今回もその例に漏れず、国内線機材への機材変更が発生しているようです。
どうやら使用予定の機材が北京から戻ってこれなかったため、代打で国内線機材が投入されたようです。
お詫び金の4,000台湾ドルが支払われる
チェックイン担当のGHからは、以下の通り説明がありました。
①機材変更によって全席エコノミークラスでの運行になった。そのためビジネスからエコノミーにダウングレードになる
②お詫び金として4,000台湾ドルを支払う
③お詫び金とは別に運賃の差額精算を後日行う
今回は特典航空券での搭乗でしたので③の差額精算が本当に行われるのかはかなりの疑問でした。というのも今回は香港→台北→東京という旅程で、すでに香港→台北をビジネスクラスで搭乗済みでした。1区間でもCクラスの区間があればCクラスの必要マイル数が適用されるという特典航空券のルールに則って差額が発生しないのではないかと思ったのです。
その点を確認しましたが、チェックインカウンターでは分からないので後日予約センターに確認してくれとの回答でした。搭乗時間が迫っていたこともあり、帰国後に交渉することとしてひとまず4,000台湾ドルだけは受け取り、そのまま搭乗ゲートへ向いました。
搭乗ゲートでお詫びマイル申請用紙が配られる
搭乗の際に、GHがお詫びマイル申請用紙を配っていました。JALでいうところのお詫びのしおりというやつです。ここに書かれているURLにアクセスして必要情報を入力することで後日お詫びマイルが付与されるようでした。
これは機材が国内線機材に変更になったことでエンターテイメントシステム等が利用できないことに対するお詫びのマイルでした。ですので、エコノミー客を含めて全員に配っていました。
↑結局、この時点では4,000台湾ドルとお詫びマイルの申請用紙が出てきたことになります。ただしお詫びマイルが何マイル付与されるのかについては一切記載がありませんでした。
ちなみにですが、当日空港でエコノミーからビジネスにアップグレードを申請すると、かかる費用は4,700台湾ドルです。なのに逆のダウングレードが4,000台湾ドルだけの返金って一体何なんでしょうか?会社都合でダウングレードするのであれば補償金は(お詫びの気持ちを込めて)普通4,700台湾ドル以上だと思うんですけどね…。なんだかなあという感じでした。大した金額差ではないのでその点はどうでもいいんですが、そんな程度の扱いしかされないんだと思うと、その点が納得行かない感じでした。
国内線機材に変更されたとは言え、幸いにもプレミアムクラスがクレードルタイプの機材が飛んできました。なのでシート自体はもともとの国際線機材と同じだったことになります。
しかし、チェックインカウンターではエコノミーのシートが自動でアサインされていて、こちらから座席変更を申し出て初めてプレミアムクラスのシートがアサインされました。この辺の対応も非常に残念な感じでした。
食事もこのような弁当箱に大幅ダウングレードでした。もちろん飲み物もシャンパンはなく、国内線プレミアムクラスのメニューになっていました。
そして帰国後に申請したお詫びマイルが数日後に付与されました。「機内設備不具合のお詫び」はたったの1,500マイルでした。。桁が一桁違うんじゃないかと思っちゃいました…
さらに運賃の差額精算の件も問合せてみましたが、案の定、香港→台北間をビジネスクラスで搭乗済みなので差額は発生しないとの回答でした。「こちらの都合で変えたわけではないのだし、イレギュラーケースなんだから、そう杓子定規にルールを適用するところですか?本当になんとかならないんですか?」という交渉も虚しく終わりました。。。
Bottom Line
結局、ANAからの補償内容をまとめると以下の通りでした。
①お詫び金の4,000台湾ドル(C→Yダウングレード補償)
②お詫びマイル1,500マイル(国際線→国内線機材変更のお詫び)
③運賃の差額精算は一切なし!
結論:アワード客には冷たいです。規定通り淡々と処理されている感じでした。もう少し柔軟性のある対応は出来ないものでしょうか?UAだったらお詫びマイルが1万マイル位は貰えるんじゃないかという事案だったと思います。
過去のダウングレード体験はこちら
航空会社の、正に「杓子定規」の対応には腹立たしさを感じますよね!
アワード客や平SFCには冷たいというANAの根底が見えたような気がします。
同じスタアラでは〇〇〇〇ルート改悪に備えて、”UAMP”へのシフトを
本格的に検討しないといけないのでしょうか・・・。
◆AWARD FLYERさん
今回の対応はやや杓子定規で残念でした。
アワードだから仕方ないですかね。
UAMPは最も優れたプログラムに認定されるだけあって、なかなかいいプログラムですね!
私もそこそこ活用させてもらっています(笑)