ANA新型ビジネスクラス「The Room」は座席ごとに若干の違いがあります。各席のメリット、デメリットとおススメ座席について解説したいと思います。
ANA新型ビジネスクラス「The Room」シートマップ
まずは以下のシートマップをご覧ください。
新型ビジネスクラスの座席数は64席仕様です。ロンドン線、ニューヨーク線に投入されていたビジネスクラスが多いタイプの従来型77Wよりビジネスクラスの座席数は4席減少しています。
今回のシートの最大の変更点は、進行方向に対して前向きの座席と後ろ向きの座席があることです。まとめると以下のようになります。
窓側座席 A/C/H/K列
メリット | デメリット | |
偶数列 | 前向き | 窓にやや遠い |
奇数列 | 窓に面している | 後ろ向き |
↑偶数列のシートは離発着時、シートベルト位置の関係から通路側に寄って座ることとなる。実際に搭乗してみて窓への距離が若干遠い点が気になった。離着陸時に外の景色はのぞみにくい。
中央座席 D/E/F/G列
メリット | デメリット | |
偶数列 | 前向き | 2人並びで座ると距離が遠い |
奇数列 | 2人並びで座れる | 後ろ向き |
後向きのシートは快適か?
カタール航空のQsuiteやエティハド航空のスタッガード型ビジネスクラスで後ろ向き座席を体験した個人的な感想としては、全く違和感なかったです。もちろん上昇中や降下中は若干いつもと違った力の掛かり方をする訳ですが、それで気分が悪くなることはなかったです。
むしろ巡行中は後ろ向きに座っていることなんて全く感じられません。ふと窓の外を眺めると「っあそうだ、後ろ向きに座ってたんだ」って気づく程度でした。
したがって後ろ向きに抵抗があるというのは固定観念によるところが大きいと自覚しており、シートの快適性を図るポイントからは除外した方が良いというのが最近の考え方です。
ANA新型ビジネスクラスのオススメ座席は「後ろ向きの窓側席」
以上のことから一人旅であれば個人的には断然「後ろ向きの窓側席(奇数列)」を選択したい。理由をまとめると以下の通りです。
・後ろ向きシートがデメリットに感じるのは固定観念によるところが大きい。
・実際座ってみた感想としては、快適性に与える影響は全くなかった。
・それよりも窓へのアクセスの良さを重要視したい。
窓へのこだわりがない人は普通に「前向きの通路側(偶数列)」を選んでもよいと思います。
同様の理由で同行者がいて中央列に座る場合にも前後の向きは座席選択の決定要因からは除外して問題なく、同行者と並びで座りたい場合は後ろ向きを、別に近くに座らなくてもいいような関係の場合には前向きのシートを選べばよいと思います。
上記の考え方および以下のフライトレビューにおける座席選択の考え方についてはあくまでも個人的な見解ですが、実際乗ってみた感想を記していますので宜しければ合わせてご覧ください。
▼前向きの窓から遠いシートに乗ってみたレビュー「ANA The Room」
▼後向きの窓に面したシートに乗ってみたレビュー「QR Qsuite」