しばらく間が空いてしまいましたが、カタール航空ビジネスクラスの搭乗レビュー記事です。カタール航空はワンワールドに加盟しているので何度か利用したことがあるのですが、今回搭乗したのはQスイートと呼ばれる最新鋭のビジネスクラスです!
正直あまり期待せずに乗ったのですが、控えめに言ってもWorld’s Best Business Classだと思いました!果たしてどんなフライトだったのでしょうか。
▼この時に利用したチケットについてはこちら
カタール航空ビジネスクラス・チェックイン
今回はフランクフルトからドーハまでのフライトに搭乗します。発着ターミナルはルフトハンザ航空やANAと同じ第1ターミナルです。チェックインエリアに到着するとエコノミーのカウンター前は長蛇の列でした。
しかしビジネスのカウンターはガラガラだったので待ち時間なくチェックインすることができました。尚、フランクフルト線にファーストクラスの設定はないのでファーストクラスのチェックインカウンターはありませんでした。
カタール航空ビジネスクラス・Qスイート シート
今回は初めて搭乗するシートだったこともあり、搭乗開始時間のかなり前からゲートにスタンバイし、いの一番で機内に乗り込みました。やはり他の乗客がいないキャビン全景を撮影しないといけませんから!
機内に入るとそこは扉付きのビジネスクラスが並ぶ、まるでファーストクラスのような空間でした。カタール航空のコーポレートカラーに統一された機内のでデザインも美しい!!
さて、今回の搭乗に当たって気になったのが座席指定。Qsuiteはやや複雑なコンフィグになっていますので、自分の希望するシートはあらかじめ調べておいた方がいいです。以下がシートマップです。
一人で搭乗する場合は是非とも窓側のシングルシートを押さえたいもの。ただし窓側のシートは前向きのシートと後ろ向きのシートが交互になっています。偶数列は前向きであるものの窓からやや遠い位置に、奇数列は後ろ向きであるものの窓に近い配置となっています。
今回自分は後ろ向きだけど窓に近い3Kを指定しました。後ろ向きシートは食わず嫌いで避けていましたが、今回体験してみて何の違和感もなかったです。巡航中にふと窓の外を眺めると「っあそうだ、後ろ向きに座ってたんだ」って気づく程度です。また、窓に遠い前向きのシートを選んでも容易に窓にアクセすることはできそうですし、全部の座席に扉があって完全個室となる仕様です(BAのようにお隣さんを跨ぐような構造ではありません)結論どちらを選んでも快適です☆
↑偶数列は前向きです。窓へのアクセスは容易です。
↑奇数列は窓に接していますが、後ろ向きです。
座席はやや細めに見えますが、これくらいなら普通の体型の人には何ら問題ありません。
↑ANAやEKなどが採用しているスタッガードシートは自分のすぐ隣にサイドテーブルがありますが、カタール航空ではご覧の通りその位置が空きスペースになっているのでフルフラットにした時の開放感は半端ないです。
↑フルフラット状態のシートです。通常のスタッガードシートより遥かに広く感じます。
別の角度から撮影してみました。所謂サイドテーブルいうものは真横ではなく右斜め前にあります。この位置はANAやEKのスタッガードシートだったら前の人が座っている場所だと思いますが、座席を前後交互に配置することより足と足が重なる構造になっているのでよりスペースを広く取ることに成功しているのだと思います。ほとんどファーストクラスに近い広さといっても過言ではありません!素晴らしいシートです!!
そのテーブルも2段構造になっており、収納力の高さは抜群です。
所謂棺桶部分の広さは上の写真のような感じでしょうか。1.5足分くらいの広さがあるのでかなり広い方ではないでしょうか。実際寝てみても広いなあって感じるくらいでした。
完全個室が売りのビジネスクラスですから、扉を閉めてみましょうか。もはやこれをビジネスクラスと言って良いのか、ほとんどファーストクラスの領域のように思えてなりません。
インサイドからの眺めです。この写真を見てもらえれば広さがお分かりいただけるでしょうか。ほとんどエミレーツのファーストレベルの広さはありそうです。
座席脇のスペースは開閉式の収納ボックスになっていました。
読書灯です。その周辺のデザインや質感も上品でいい雰囲気醸し出していますね。
↑一方でこちらがセンターのシートです。よく大々的に宣伝している4人で会議ができるというヤツです。デフォルトではそれぞれが独立した個室になっており、4人が向き合うにはCAさんに操作してもらう必要があります。(後述)
↑このように2席が近くに接している部分と、
↑離れているシートがあります。
↑この写真だけ見せられたら間違いなくファーストクラスのキャビンにしか見えないでしょう!凄すぎるカタール航空!!
カタール航空ビジネスクラス・ウェルカムシャンパン
取材もそこそこにシャンパンを飲まずには旅は始まらないということで、ウェルカムシャンパンをいただきます。カタール航空ではビジネスクラスでも常時2銘柄のシャンパンが搭載されていて、しかもロゼまで楽しめるという贅沢っぷり!お酒が禁止されているイスラム教の航空会社とは思えないサービスだということはもはや周知の事実でしょう。
この日はドラピエとポメリーでした。
グラスも背の高いフルートグラスで提供されます。これはそこらのエアラインがファーストクラスで使っているグラスよりも優雅な演出だと思いますよ!
アメニティは2年半ほど前に乗った時と変わらず、BRICSのポーチでした。
この日は30分ほど遅れての出発となりましたが、出発準備が整うと安全のビデオが上映されます。以前はFCバルセロナのビデオでしたが、契約が終了したのかノーマルバージョンに戻っていました。
フランクフルト空港滑走中はホームのルフトハンザの大型機がたくさん見られました。こちらもA380やB748など魅力的なフリーと構成になっていますので、日本からも根強い人気ですね。私自身も欧州といえばルフトハンザばかり乗っています。
カタール航空ビジネスクラス・機内食
上空に上がってしばらくするといよいよ機内食のサービスが始まります。この日の布陣(クルーの出身地)はモザンビーク、ケニア、インド、タイなどと相変わらず多国籍なチームです。
シャンパンを注いてもらう間のおしゃべりで、このCAさんがモザンビーク出身ということを知り、お互い大盛り上がり!理由はこちら(笑)↓
RTWでモザンビークを「通過」したことや、飛行機に乗るのが趣味であること、Qsuiteは間違いなく世界一のビジネスクラスのシートだと思うほど気に入ったことなど色々とお話しさせて貰いました。
この素晴らしいシートでの旅に乾杯致しましょう〜☆
機材を楽しみながらのシャンパンは堪りません(笑)
そしてランチのセッティンが行われます。エギゾティックな演出がカタールらしいですね!
カタール航空ロゴ入りの塩コショウは自宅用にも欲しいなあと思ってしまうほどです。
さて、そうこうしているうちにアミューズが運ばれてきました。エビ1尾です(笑)
続いてはスープ。こんな蓋つきで提供されたことなんて経験ないです。これはファーストクラスよりも演出がいいですね。
中身はこんな感じ。これは塩胡椒しないと味がない感じでした(笑)
そして前菜です。見た目はイマイチではが味はまあまあでした。
ここでワインを赤ワインにチェンジです。
メインはビリヤーニにしました。インドや中東方面でよく食べられているもので、比較的に日本人の口にも合うと思います。
デザートはクレープとアイスクリームととても贅沢なものでした。
ここで終わらず最後はゴディバのチョコレートが配られて、コーヒーとともに楽しみました。
全般的に満足いく食事、ドリンクのサービスでした。
食後はトイレを兼ねて機内散策に出かけました。ラバトリーは木目調でやや高級感あるデザインになっています。
そしてラッキなーことにビジネスクラスの後方キャビンがガラガラで4席をくっつけた状態を見せてくれるとのことでしたので、早速作業をお願いしました。これが結構な大仕事みたいで、CAさん3人掛かり(笑)
こんな専用の器具を用いてセッティングを行うようです。
で、セッティング完了後の写真がこちらです。
一応、公式サイトのPR画像はこちらです。まあこんなビジネスマンが機内で会議を開くようなシチュエーションがあるのかは謎ですが(笑)
そんなわけで一通り機内の取材を済ませた後は自分の「部屋」に戻って一眠りしたのでした。
目がさめるとシップはアラビア海上空を飛行しており、カタール航空の本拠地であるドーハは間もなくです。
サウジアラビアとは政治的に対立している関係上、同国の領空を綺麗に避ける形で飛行しているのがお分かり頂けると思います。通常であれば地中海上空からサウン時に入ってくるルートを使うと思います。
目覚めにオレンジベースのノンアルコールカクテルを頂きました。特に2回目の機内食サービスはなかったです。(欧州=中東は日本からシンガポールに飛ぶような感覚の距離感です)
何もない砂漠の中に開発されたのが湾岸半島の国々であることがよく分かる一枚です。この後、まもなくしてシップはドーハ・ハマド国際空港に到着。
本拠地らしくA380も駐機していました。
この後は翌日早朝の羽田便へのトランジットのため、カタールに入国して1泊することにします。以前までカタール入国にはビザが必要でしたが、ビザ要件が緩和され、日本人の観光入国はビザ不要になりました!そんな訳で初の入国となります。
あんなにに沿ってファーストクラス・ビジネスクラス用の専用入国場所へ進みます。
入国審査前に上の写真のようなラウンジがあり、簡単なドリンク等が置いてあります。待ち合わせまで時間を持て余すときくらいしか使い道はありそうにないですがね。
ドバイだとエミレーツの上級クラス客が大量にいるのでプレミアムレーンがほとんど機能していませんが、ドーハはレーンが完全に独立した場所にあるため認知度が低い、かつカタールに入国する人がUAEに比べて少ないという事情もあるためか、入国審査はほとんど待ち時間なく済ますことができ、とても快適でした。
この後はマリオットホテルに宿泊するためタクシーで市内へ向かいました。ドーハは高級ホテルも爆安で意外とホテルライフが楽しめる街かもしれません。
カタール航空ビジネスクラス Qスイート搭乗記のまとめ
First in Business〜ビジネスクラスにファーストクラスの体験を〜というコンセプトで作られたQスイート。ただでさえ豪華な中東系航空会社のビジネスクラスですが、その3社の中でもQスイートはダントツに素晴らしいシートでした。やはり圧倒的な座席の広さと完全個室になることのアドバンテージがものすごく大きいですね。元来エミレーツファンなのでちょっと悔しい感はあるのですが、いやカタール航空のQスイートは控えめに言って最高です。文字通り「最高」のビジネスクラスだと思います。2018年1月より羽田便もQスイートの機材に変わるようなので、マイラーならば是非とも最高峰のビジネスクラスを体験されてみてはいかがでしょうか!
▼カタール航空のプロモーションコードはこちら
▼その後に搭乗したANAの新型ビジネスクラス「The Room」こちらはカタール航空Qsuiteを超えるシートでしたので合わせてご覧ください。