今日はSkiplaggedというサイトで検索した航空券を利用して某社のアメリカ国内線を利用した時の危機一髪体験をご紹介したいと思います。
Skiplaggedとは?
SkipLagged(読み方はスキップラグド)とはお得な航空券の検索サイトです。ただし有名なSkyscaner等とは一味変わった検索サイトでして、HiddenCityPairという隠れた都市同士の運賃まで検索してくれるサイトになります。一応、下記に公式の動画があります。
これだけではよく分からない方も多いと思いますので、具体的な例でご紹介させて頂きますね。
SkipLaggedの使用例
例えばあなたがニューヨークからサンフランシスコにフライトしたいとします。その場合、各社のサイトなりSkyscannerなどに出発地JFK、目的地SFOと入力して検索を進めます。そして各サイトはその2地点間の航空券の料金を表示してきます。これがごくごく普通のサイトの検索結果だと思います。
ところがSkiplaggedでは、目的地をSFOに絞らず、SFOを経由して他の別の都市までの航空券も検索結果として表示てきます。上の動画の例では、ニューヨークからサンフランシスコを経由してシアトルに行く航空券の例が出ていました。
もしもあなたがニューヨークからサンフランシスコに行きたい場合、直行便の航空券をまともに買ったら300ドルするとします。しかしニューヨークからサンフランシスコ経由シアトル行きという航空券が170ドルで販売されていたとしましょう。この場合、後者の航空券を購入してSFO⇒SEA区間を放棄すれば直行便の航空券を購入するよりお得に目的のフライトに乗ることができると言うわけです。
サンフランシスコまでは同じフライトに乗るのに、さらにサンフランシスコからさらに乗継ぎのある航空券の方が安いというは何とも腑に落ちない価格設定だと思いますが、このようなHiddenCityPair(隠れた都市の組合せ)を見つけてくれるのが今回ご紹介するSkiplaggedの特徴になります。
Skiplagged利用時の注意点
①片道旅程であること
航空券は利用を放棄すると以後すべての予約が無効になります。したがって一般的には放棄できる部分は片道の最終区間と考えて問題ありません。
②チェックイン荷物がないこと
荷物を預けると、自分は途中で降りたのに荷物だけ最終目的地まで運ばれてしまったということになりかねません。したがって預け入れ荷物がない場合のみの利用にしたほうがいいでしょう。
③エアライン規約には違反する可能性がある
エアライン側としては収益機会を損なわれる話であるため、規約違反だと主張しているようです。しかし購入した権利の放棄のどこが問題なのかという主張もあり、白黒はっきりするような状況でもないようです。
ただし、予約課や空港のスタッフにはSkiplaggedすることはあからさまに言わないようにしましょう。搭乗拒否や正規運賃との差額を請求される可能性も否定できません。エアライン側も現在のところは黙認している状況のようで、実際に正規料金を請求されたという話は聞いたことがありませんが。
体験談:LAX⇒SFO(⇒PDX)
今回ロスからシスコに移動するのにSkiplaggedを利用してしまいました(笑)直行便だと200ドルくらいしましたが、ポートランドまで買うと半額くらいになったので、Skiplaggedすることにしました。
ご覧のように2倍のレグ数、2倍以上の距離を飛ぶのにポートランド行きの運賃が半額になるのはどうにも納得しがたい価格設定ですよね。日本の国内線ではこういうことは普通起きないのですが。
まさかのオーバーブッキングで直行便に振替え?
さて、上記のようにお得に航空券を購入でき、何もかもがうまくいく予定でした。ところが、実際には大きなトラブルに巻き込まれ、大変なことになるところでした。
ロサンゼルスでサンフランシスコ行きの搭乗待ちをしていると何故か私の名前が呼ばれました。嫌な予感がしましたが、搭乗口に向かうと「A320からエンブラエル機に機材変更が発生したため座席が足りなくなった。なのであなたはアラスカ航空の直行便に乗ってもらう」と言われました。
もちろんここで言う直行便とは「ポートランド行き」の直行便です。全く知らない都市に島流しされる危機でもう冷や汗状態です…
Denied Boarding交渉
しかしそんな代替便、到底受け入れられるはずがありません。なぜなら目的地がサンフランシスコだからです。でもそんなことはGHさんには言えない。何とか当初の便に乗せてもらえるように交渉する必要があります。ここでSFCカードを出して、「*GメンバーなのでDenied Boarding(搭乗拒否)の対象順位を見直して欲しい」とお願いしました。交渉はスムーズとは行かなかったものの、何とか当初の便に乗せてくれることに。
これで安心して乗れると思ったのも束の間、搭乗ゲートを通過したところでハンドキャリーの荷物を没収されます。なんでも小型機なのでスーツケースは持ち込めないのだとか…。これが大問題!出てきた手荷物タグに印字された文字は当然「PDX」!!荷物はポートランドまで行ってしまいます。
荷物をSFOまでにしてくれとは当然言えない。仕方がないのでこの便に乗るのは諦めることにしました。「スーツケースに傷が付くのが嫌なので荷物は預けられない」と言い訳し、搭乗手続きを取り消してもらいました。
結局、同一経路の後続便に振替
この後、ゲートエージェントと相談し、結局後続便へ振り替えて貰えることに。なんとかサンフランシスコに辿り着けるということで一安心です。Denied Boardingの補償金200ドルのバウチャーというおまけも付きまして、何とか無事にサンフランシスコに辿りつけたのでありました。
Skipplagged利用のまとめ
Skiplaggedは革新的な航空券検索サイトです。しかし上記の通り多くのリスクも伴いますので、その点はしっかり認識しておく必要があります。また、あまり他頻度で行うことは避けたほうが良いでしょう。数回程度であれば問題になることはないと思われますが、利用は自己責任でお願い致します。
これは面白い!!
が、ハブがたくさんあるアメリカ国内だからメリットがあるのかも、、、
自分も行動範囲調べましたがイマイチ効果出ず。。。
◆NemoPさん
仰るとおり、日本を始めとしたアジア内ではあまり旨味がない気がします。他には中東が目的地の場合にも威力を発揮することがあるようです。ニューヨーク→アブダビ→ダッカなんて航空券の最終区間を放棄すれば格安でアブダビに行けるって例もどこかで出ていた気がします(笑)