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シンガポール航空 ファーストクラス

シンガポール(SQ)航空 新型スイートクラス搭乗記|上海→シンガポール SQ833 Nov2018

投稿日:2019年4月22日 更新日:

シンガポール航空が世界で一番初めにA380商業飛行を行ったのが2017年の10月。同社はファーストクラスを超える「スイートクラス」なる新たなクラスを世界で初めてA380に導入し、世界を驚かせました。当時はまだ今ほど航空系ブロガーも少なくて、情報も少なかったのでSQのスイートは本当に高嶺の花でした。そんなスイートクラスに初めて搭乗する前夜は修学旅行に行く小学生のような気分の高鳴りを感じていました。

それから10年以上が経過し、中東系エアラインを中心にSQに追随するかのようにシートもサービスもどんどん豪華になっていき、SQのスイートクラスの優位性はやや衰えた感があります。またブログやSNSの拡大によって、こうしたの優雅なフライトレビューやマイレージのテクニックなどがの情報が入手しやすくなったことも相俟って、優雅な上級クラスの空旅はより身近なものになったかもしれません。

そんな中でSQが打ち出してきた2代目のスイートクラス。ファーストクラスの旅を変えたパイオニアエアラインの最新鋭の翼を上海/浦東発シンガポール行きSQ833便で感じてきました。

尚、今回のチケットはSQ KRIS FLYERから発券したアワードチケットです。

 

SQスイートクラスの旅の始まりは上海浦東空港から

この時はJAL便で上海に到着し、そのままシンガポール航空に乗り継ぐ旅程でした。中国の乗り継ぎは(空港にもよりますが)基本的に入国しないといけないのでやや面倒です。今回も入国して制限エリア内のチェックインカウンターからチェックインしました。

↑何を撮ってんだかw

出国後、自社ラウンジはありませんので、同じスターアライアンスメンバーの中国国際航空ファーストクラスラウンジが指定ラウンジでした。その時の記事はこちら。

 

しばらくラウンジに滞在した後、ゲート付近にやってまいりました。機材変更もなく、無事A380が駐機しているのを見てまずは一安心ですが、搭乗するまでは座席が新型シートか分かりませんので油断なりません。レジ番を見れば調べられるのでしょうが、私はそのような趣味はありません。基本「乗り」専門なのでw

さて、優先搭乗レーンに並んでパスポートチェックのために搭乗券をGHさんに渡すと、スイートクラスの金色の搭乗券を見るなり、すぐに別レーンにアテンドされ、最優先で搭乗させてもらえました。

階級社会の中国、意外とこの辺りのサービスは手厚いですね。ちなみにファーストクラスの地上サービスが比較的手厚いチャンギ空港ですら、たとえスイートクラス搭乗であろうと1つの優先搭乗レーンに一緒に並んでの搭乗スタイルですよ。

今まではメインデッキにあったスイートクラスは新型シートではアッパーデッキに移動しました。

そしてPBBのスイートの搭乗案内は「上へ」でした。この時点で新型シートに乗れることが確定しました!

シンガポール航空スイートクラス・シート

シップサイドでCAさん達に笑顔で出迎えられ、スイートクラスのキャビンへと案内して頂きます。ギャレーを通ってスイートクラスのキャビンに足を踏み入れると、そこはまたこれまでのキャビンとは違った光景が広がっていました。

 

 

 

 

 

 

綺麗ですね〜。

アッパーデッキにファーストクラスを設置する場合、通路が左右にあって横4列で配置されるのが通例ですが、SQの新型スイートは通路が1本になり、左右に1”部屋”ずつがあるのみです。このシート配列はエティハド航空が先行しています。以前搭乗した際のレビューはこちら↓

しかしSQのシートはエティハドの上を行くものでした。とにかく広さが全然違います。体感的には2倍くらい広そうに見えます。

ここまで来ると本当の本当にシートというよりは部屋といった方がしっくりくるかもしれません。これまで幾つかのプロダクトに対して”部屋”という呼び方をしてきましたが、他のどのシートよりこのプロダクトの居住空間は広いように感じられます。

シート部分のアップ映像です。

尚、このシートはフルフラットにはなりません。ベッドは前方の壁に埋め込まれていますので、CAさんにベッドメイクしてもらう必要があります。シートとベッドが独立してしまっていることに対しては賛否両論があるようですが、食事中に飲みすぎてデザート食べている辺りで寝落ちしてみたいなことがない限り、ベッドが独立していても別に不便はないかとw

↑リクライニングの操作はよくあるようなタイプではなく、SQのこのシートでしか見られないものでしたね。

サイドテーブル側面にはUSBポートとパワーポーと非接触式ICのリーダーが。これは何に使うのですか?と聞いたところ、現在は用途がないが将来的に対応していくのだとか。何に?という部分はイマイチ良く分かりませんでしたw

シート周りの収納もスペースが多くて十分です!

ヘッドホン。

エンターテイメントシステムのコントローラーとシートリクライニングのコントローラー。他社では見ないようなSQ独自デザイン。

一通りシュート周りの取材が落ち着いたところで自席に着席します。着席時の眺めはこんな感じです。

続いてはラバトリーです。アッパーデッキの前方にはエミレーツであればシャワールームが、多くの航空会社でも綺麗で広いトイレが設置されています。旧型シートではスイートクラスはメインデッキにあったので、ラバトリーは広くなかったですが、アッパーデッキに来たことでこの広いトイレを使えるようになりました。

トイレの内装は左右で違いました。

反対側のトイレには化粧台が付いています。

 

シンガポール航空スイートクラス ドンペリとKRUGの飲み比べ

一通り取材を済ませた後は自席に戻りまして、出発までのひと時を楽しむことにします。なんといってSQのスイートと言えばドンペリニヨンとKRUGの飲み比べ♪世界中の航空会社で高級シャンパンを提供しているエアラインは多いですが、最高級シャンパンの飲み比べが出来るのはSQだけの特権です!しかもKRUGは通常のNVではなくて、ミレジメ2004が提供されているという、もうシャンパン好きにとっては堪らないフライトなのであります!!

当然、地上にいる間にその味を体験してみたいわけであります。ただでさえ高級シャンパンと言われるKRUGですが、ミレジメとなるとさらにその価値は高騰しまして、こんな感じのお値段で売られています↓

 

ちなみにANA等のファーストクラスで提供されているNVのボトルですと、市場価格はこのくらい↓

その差は歴然です。

 

早くも地上から飛ばしておかわり貰ってたみたいです(笑)

やはり黄金色に輝く泡はスイートクラス必須のアイテムですね。

いつも以上に豪華なキャビンでいただく、いつも以上に贅沢なお酒に気分は絶好調です!!

シンガポールまでのフライトは5時間程度と短いですが、全力で楽しみましょう!!

シンガポール航空スイートクラス・機内食

上空に上がってまもなくするとシートベルトサインが消灯。短距離路線ですので直ちに機内サービスが始まります。

上空に上がってからのドリンクサービスでも、もちろんシャンパンを続けます。今度は両ボトルを並べてもらって本格的に飲み比べの時間ですw

もはやSQスイートでの恒例行事になってますが、何度やってもこのショットは堪りませんね(笑)DOMは言わずと知れた高級シャンパンです。

 

窓を眺めながらシンガポールベースのCAさんと乾杯します・・・www

注)単なる撮影補助要員としてご協力いただいただけですw

 

それでは食事いきます!まずは名物のサテーから。SQビジネス以上では定番中の定番メニュー、希望者全員に配られるアペタイザーです。

KRUGとDOMを飲みながら楽しみます。

飲みもひと段落したところでテーブルがセットされます。一緒に温かいブレッドも運ばれてきました。

数種類いただきました。

では、前菜のサーモン↓

スープ↓

サラダ↓

ここまでずっとシャンパンだったので、白ワインにチェンジ。

で、メイン↓

赤ワイン↓

この後はフルーツ。

皮をむかない状態で提供するのがSQ流のスタイル。カットされていない新鮮な状態で届けたいとの思いからこのようなスタイルで提供しているといいます。TWGのアールグレーティーと一緒に頂きます。

紅茶はJALのマルコポーロ、AFのフォションなど幾つか試しましたが、個人的にはTWGが一番濃厚で好みです。

ファーストクラスのスイーツをいただき、

最後はプティフール。ご馳走様でした。SQの食事はハズレがありません。

 

ファーストクラスのゆったりとしたミールサービスを楽しんでいたら着陸まで1時間を切っていました。ブロガーとしてはベッドモードを取材しないわけにはいきませんので、CAさんにベッドメイクをお願いすると、えっ!?今からですかって感じの表情をされましたが、快く受けてくれました。

若干ベッド幅は狭めかもしれませんね。なぜかテディーベアがセットされているのはご愛嬌w

フルフラットで寝てみるとこんな感じ。残念ながら個室の扉を閉め忘れていますw

残念ながら短距離路線ゆえ、ベッドモードでゆっくりと寛ぐ間もなく、すぐにシップはシンガポールに向けて降下を開始していきます。ベッドを片付けてもらい、最後にCAさんから搭乗のお礼カードが。搭乗の感想をメールしてねと(笑)

美しいシンガポールの夜景を眺めながら、

シップはシンガポールチャンギ国際空港に無事着陸です。

改めて到着便の機材を撮影。

 

シンガポール航空 新型スイートクラスのまとめ

さすが世界のPremium Flightをリードするシンガポール航空だけあってシートは他社比で圧倒的に素晴らしいと感じました。特に居住空間の広さはエティハドのA380やエミレーツの従来型ファーストを圧倒的に上回っています。エミレーツの新型77Wを体験したことがないので、そことの比較ができないのが残念ですが、このシートに対抗できるのは現状EK/77Wだけかなあという感じです。

尚、シンガポール航空では以下の日程でA380を成田便に再投入する予定です。7月からは順次新型スイートの機材で運行されるとのことなので、是非狙ってみてはいかがでしょうか。

(2019/4/27〜)

SQ638 シンガポール(23:55)→成田(翌日08:00)
SQ637 成田(11:10)→シンガポール(17:20)

 

-シンガポール航空, ファーストクラス

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