JALファーストクラスでバンコクを旅行した時のレビューです。2017年の3月に期間限定で羽田=バンコク線に77Wが導入されファーストクラスが設定されていました。ちょうどFクラスのRTWのチケットを持っていたので、乗りに行ってきました。
JALファーストクラスチェックイン
ファーストクラスが設定されたのは羽田発着の便でしたので、羽田空港のJALファーストクラスチェックインカウンターにやってきました。
今回はファーストクラス利用ですので、堂々とこちらのファーストクラスのチェックインカウンターを利用させていただきました。
が、ファーストクラスのカウンターなのに結構込み合っていました。JGP以上のメンバーが多すぎるのでしょうね。
搭乗時もファーストクラスレーンは結構並んでいます。これも多くはDPメンバーです。。
それでは期間限定で投入されているB777-300ERに乗って、バンコクに行ってまいります!
JALファーストクラス・シート
ファーストクラスのシートはブラウンを基調とした落ち着きのある色です。高級感があっていいシートですね。
着席してみた時の眺めはこんな感じです。
フルフラットにすれば広々としたベッドに早変わり!寝返りが楽々打てるところがビジネスクラスとの違いでしょうか。
ウェルカムドリンクのオファーがありましたので、
おとなしくオレンジジュースで我慢です。
残念ながら地上で提供されるシャンパンはビジネスクラスのシャンパンなのですよね。個人的には、味覚がはっきりしている地上でこそサロンを飲みたいのですがね。
この日はJALにしては珍しく?、離陸前に食事のメニューとワインリストが配られました。いつもは離陸後に呑気にサービスが始まるイメージでしたが、事前に配ってもらわないと非効率ですよね。これもチーフの方針次第?
メニューブックには豪華なFの文字が刻まれていますね。
中にはメニューの他、バンコクのプレミアムレーンのチケットと無料のwifi券が入っていました。
JALのwifiはそこそこ実用に耐えうる速度があり、かつファーストクラスの乗客は無料で利用できるのが素晴らしいです!
アメニティはロエベと資生堂の化粧品でした。航空会社が配るアメニティの中でこのJALが配っている資生堂だけが唯一実用的に使用出来るもののように感じます(悲しいですがだいたいはゴミ箱行き…)
それでは日本の航空会社らしく整備士さんのお手振りを受けて、シップは羽田空港を出発です!
この日の使用滑走路はDラウでしたので、長々と地上を滑走して滑走路へと向かいました。どうも国際線の離陸はDランを使用することが多いように思います。
エアボーン後、左手には都内の街並みが広がってきます。スカイツリーも綺麗に見えましたね。
東京湾をぐるりと旋回したシップは、一路バンコクへ向けて飛行を開始です!
JALファーストクラスのシャンパン「サロン」
さてベルトサインが消えると早速機内サービスの時間です。もちろん有無を言わさずサロンからスタートです。この美しいボトルの輝き!
チーフが丁寧に注いでくれます。
ボトルをお借りしてバシャバシャと写真を撮っていました。
世界中の航空会社の中で唯一JALだけが提供を許されたシャンパンが「サロン」です。ドンペリやKRUGなど数ある高級シャンパンの中でも群を抜いて高価な最高級なシャンパンと言われています。市場参考価格はこちら。
高らかと青空に向かってサロンのグラスをかかげるこの瞬間は、贅沢を極めた勝利の祝杯とでもいいましょうか。とにかくもう最高の気分です!
ANAと比べるとショボ目なアミューズとともにサロンを楽しむことにしましょう。
この日は春休みということもありファーストクラスのキャビンはド満でした。機内は観光客と思しき乗客のみで、ほとんどの方がサロンを飲んでいました。そのため1本目のボトルでは1杯しか飲むことができませんでした(涙)しかし往路ですので安心して2本目を開けてもらい、結局5杯くらいは飲めたようです。
尚、サロンは往復で3本しか搭載されていませんので、往路で2本空けられると復路では1本しか残っていないことになります。酷いのはド満の復路で乗客全員が1本のサロンを奪い合うケースですかね。1度だけ経験がありますが、これは本当に地獄絵図でした(笑)
JALファーストクラス機内食 日本発は「龍吟」の和食一択です!
そしていよいよ機内食の時間になりました。いつもなら洋食を注文することが多い私ですが、この搭乗の数週間前のパリ便でチーフから是非「龍吟」の和食を召し上がってくださいと強烈にオススメされたので、今回は珍しく和食を注文してみました。
まずは季節の小皿 五彩です。
春メニューらしい雰囲気のプレートです。料理を1つ1つ見ていきましょう。
まずは龍吟こだわりの厚焼き玉子。いくつもの味が何層にも複雑に絡み合う厚焼き玉子で、こんな厚焼き玉子は龍吟でした味わえないと思うような、本当に異次元の食べ物です。
タコ柔らか煮。
ホタルイカ。春らしいですね!
煮アナゴの桜寿司
ハマグリのネギ味噌和え
日本酒に合いそうな和食メニューですが、ついつい素晴らしいワインのラインナップに目を取られて、こちらの白ワインに行ってしまいました。
ムルソーのプレミエクリュです!!私、白ワインといえばムルソーと思っているほどムルソー好きです。航空会社で積んでいるのはほとんど見かけませんね。
ヴィンテージが違うので参考にならないかもしれませんが、一応市場での参考価格はこちら。
JALさんのファーストクラスは本当に素晴らしいワインを積んでいますね。そしてこの日はラッキーなことにチーフがソムリエ資格者だったので、ワインについて詳しく教えて頂けたのでより一層楽しめたのでした。
食事はお椀に移ります。
桜舞う筍真蒸の椀 煮鮑を添えた仕立て
アップで。これは鮑が美味しくてムルソーのワインともよく合いました。
車海老のタイラ貝 燻したジャガイモの冷製うに茶碗蒸し キャビアとともに。少量ですがファーストクラスらしくキャビアが付いていました。
そしてメインのお肉に行く前にワインをボルドーの赤ワインにチェンジしました。ブルゴーニュとの飲み比べもできましたが、このフライトはあまり無理をせず自分の好みのワインだけを飲んだようです。
ダルマイヤック ポイヤック2012。しっかりとしたボルドーのワイン。お値段はそこまで張りませんが、この辺りの王道のワインが積んでいるのがさすがJALのワインリストは素晴らしいです。
そしてこちらがメインです。
牛ほほ肉の肉じゃが
機内食なので見た目はイマイチですが、そこはさすが龍吟、お味の方はパーフェクトでした!
しばらくワインを飲みたかったのでチーズを貰ってちびちびやっていました。
そして最後はデザートです。龍吟名物のプリントピスタチオのお菓子、そして練乳の氷菓ライチヨーグルトソースイチゴ添え、JAL CAFE LINESのエルサルバドルのコーヒーとともに頂きました。
お土産にJALのファースト定番のジャン=ポール・エヴァンのチョコレートが振舞われました。これ、貰えたり貰えなかったりするのですがどういう基準で配っているのでしょうか?
最後はマリアージュのマルコポーロで締めました。豊かな香りがたまりませんね。
楽しい時間はあっという間。しばらくウトウトしているとシップはもうバンコク寸前のところまで来ていました。
スワンナプーム空港混雑の影響で手前で何度か旋回していたようです。
やがてシップは徐々に高度を下げ、バンコクの街並みにがはっきり見えてくるようになると、間もなくスワンナプーム空港に着陸です。
近くのスポットにはCXのA350が駐機していました。
Bottom Line
バンコク線に限ってみればJALのファーストクラスが帰ってきたのは実に10年近くぶりでしょうか?やはりこのような中距離便にファーストクラスがあるのはいいですね。中距離でも欧米便と変わらない機内食、ワイン、アメニティなど本当に満足度が高いフライトでした。特にワインリストが素晴らしいですし、Fクラスはwifi無料なのも実にありがたかったです。
期間限定のファーストクラス導入でしたが、ホノルルと違ってやっぱりアワードでタダ乗りしようとする人の格好の餌食になって思うように儲からなかったのか、その後ファーストクラスの運行が継続されることはありませんでしたとさ(笑)またいつの日か中距離便にもファーストクラスが戻ってきてくれるといいですね。
この時の航空券情報はこちら