欧州から日本への帰りは珍しくアシアナ航空を利用してみました。個人的に欧州方面は快適なANA利用がデフォルトですが、A380/F全社制覇のライフワークが一向に進展しないため、今回重い腰を上げての搭乗です(笑)
ちなみにFの開放席に搭乗したなんちゃって搭乗レビューが多いですが、このレビューは本物のFクラスのレビューになります。
アシアナ航空A380ファーストクラス・チェックイン
フランクフルト国際空港第1ターミナルにやってきました。ルフトハンザやANAが利用するターミナルの一角にアシアナ航空のチェックインカウンターがあります。
ありがたくファーストクラスのカウンターを利用させていただきました。ファーストクラス利用だからといって特別な対応は何もなく、通常のあっさりしたチェックインでした。
今回はファーストクラス利用ですが、ルフトハンザの規定によりLHのファーストクラスラウンジはLHグループ利用時にしか使えないようになっています。この辺り、スターアライアンスは独自路線の航空会社が多くて連携が弱いですよね。FCTはともかく、T1にあるFラウンジくらいは各社F客へ開放してくれてもいいのに、と思います。。。
仕方がないのでエアーカナダのメープルリーフラウンジへ。
ANAのシップを眺めながら「あれに乗れば直行便で羽田に帰れるのか…」と思いながらアシアナ航空の搭乗を待つことにします。
飲み食いはせず半個室のエリアでひたすら寝てました。
アシアナ航空A380ファーストクラス・搭乗
初搭乗のシートだったのでゲートには余裕を持って到着。無事機材変更はなく、A380が駐機している姿を確認できて一安心です。
優先搭乗はFクラス専用レーンと、
ビジネスクラス、その他上級会員レーンとで別れていました。
プラチナ会員というのは100万ティアポイント必要な最上位ティアの会員ですが、それでもFクラスのレーンは使えないルールのようです。厳しいですね。各社上級会員の扱いは様々ですね。
アシアナ航空A380ファーストクラス・シート
ファーストクラスの最優先搭乗を利用して機内へと向かいました。ファーストクラスはメインデッキの前方に設置されています。やはりアッパーデッキよりも圧倒的に空間が広いので、この場所がFクラスの設置場所としては最高だと思います。
ラッキーなことにこの日はこの空間を貸切で使えました〜。(F客が私1名のみ)
そしてこちらが今回座るシートです。贅沢に窓3つを占有できます。やはり変な囲いが窓側にないシートは開放感があっていいですね!
前方からシートを眺めるとこんな感じです。
後方から眺めるとこんな感じ(逆サイドのシートを撮影)
中央席は2列並びです。プライバシーウォールがあるので同行者の有無を問わず快適に利用できそうです。
個人用ミニターはおそらく業界最大サイズの32インチ!ちなみにANAファーストクラスは23インチのようです。
メインデッキの空間は本当に広々としています。壁からシートまでこんなにスペースの余裕があります↓
ジャケットの収納スペース。
そしてアッパーデッキへ繋がる階段です。アッパーデッキはビジネスクラスとエコノミークラスが設置されています。
アシアナの政府ティーインストラクションカードはおしゃれなデザインです。
そしてこちらが配られたアメニティです。
ポーチの中身はフェラガモの化粧品でした!
ヘッドフォンはBOSE社製ノイズキャンセルタイプです。
さて、落ち着いたところでウェルカムドリンクのオーダーを聞かれたので、早速シャンパンを!と思ったのですが、なんと欧米路線の復路便は地上ではシャンパンを出せないとのこと。おそらく税金関係の手続きの問題なのでしょうね。仕方ないのでグアバジュースを頂きました。
ナッツが袋から出されて温められて出てきたので一安心です。ってそれは別の某韓国系航空会社でしたね(笑)
シップは30分程遅れたものの概ね順調に出発したのですが…、、滑走路に入ったところで機材トラブルが発生!ゲートへ引き返しとなりました。。。
その時の経緯や遅延交渉などについては以下の記事にまとめていますので、ご興味があればどうぞ。
修理に時間が掛かるため、機内食サービスは地上で行われることになりました。一応ドアが閉まっているのでアルコールも提供できるということで、まずは1本目のシャンパンを開けてもらいます。
バロン・ド・ロスチャイルドでした。ご参考までにAmazonでの価格はこちら。ファーストクラスで出すシャンパンとしてはイマイチだと思うのは私だけ??以前ANAのビジネスクラスでも見たことがある気がするのですが、気のせいかな?
どうも盛り上がらないので、別のシャンパンも開けてもらいました。ただし普通のローランペリエ(LP)。。。JALがファーストクラスラウンジで出しているものです。エコでソウルに行く時でも飲めます(笑)
どうしちゃったのー!アシアナー!ファーストクラスでLPならグランシエクルでしょ!って感じでちょっとがっくりです。
数年前のアシアナはどの航空会社よりもワインリストが素晴らしかった記憶がありますが、現在は大幅なレベルダウンを感じました。2013年当時のファーストクラス搭乗記は以下をご覧ください。
成田便にファースト設定があった時代、短距離路線でもワインリストは日系の長距離便以上でした。
以前のアシアナならローランペリエは絶対にグランシエクルを提供していたでしょうが!!普通のLPの値段がこんなもんです。一方のグランシエクルはこんなもんです(笑) まあ私は普通のLPでも十分おいしいと感じるんでいいんですけどね。
「普通の」LPを飲みながら機内食を頂きます。日本路線ではないのになぜかメニューには日本語表記がありました。
アシアナの場合、基本はコースなのでメニューに載っている料理が全部出されるのがデフォルトです。まずはアミューズから。エビの揚げ物とパルマの生ハム。シャンパンによく合います。
お次はキャビア。
粒はこんな感じ。
内容量は20gとまずまず。(笑)
前菜はロブスター。
続いてトマトのバジルスープ。かなりパンチのある味でした。
サラダは通称UA盛りでした。
そしてメインのビーフへ。
ワインはボルドーの赤に。
最後はデザート。これも見た目はUA盛り(笑)
結局遅れは4時間半くらいに拡大し、ファーストクラスの長いミールサービスも地上で完結してしまいました(笑)
辺りは真っ暗に。
なんとか修理が完了したようで、ようやく出発となりました。
と言っても食事は済んでしまったので飛び立ったらあとは寝るだけです。
ベッドメイクして貰って、扉を閉めて個室状態にしたらおやすみなさい〜。これエコだったら無駄に機内に閉じ込められる時間が増えたので辛かったでしょう。ファーストでよかったです。
アシアナ航空A380ファーストクラス・韓国食の機内食
フライト中寝ているだけだったので通常よりも睡眠時間が多く確保でき、わりと快適に目覚めることができました。シップはウランバートル上空を飛行中です。目覚めのドリンクが運ばれてきました。1人の乗客のために3種類のドリンクを用意してくれたみたいです。
オレンジジュースで口直しをした後は、2回目の食事を頂きます。この日は私一人だけの搭乗だったので機内食の数にも余裕があったようで、1回目の食事として用意されていた韓国食を頂くことにしました。
せっかくなので韓国のお酒とともに頂きます。馴染みのない酒だったので色々聞いていると現物を持ってきてくれました。左がHansen Sogokjuという韓国の伝統酒、右は普通のマッコリです。物珍しさにHansen Sogokjuを頂きました。
以下コース料理です。まずは前菜から。エビ茶食(韓国のお菓子)
那須巻きと韓国味噌ソース。
くるみのお粥。
そして宮中ビビンバ膳
正直ビビンバって韓国系ではエコでもビジでも出されるメニューなのであんまりお得感がないかも。強いて言えばファーストだと付け合わせの品が豪華で品数も多い。ただし個人的には肉が少ないのであまり好きではない…。
最後のデザートは栗羊羮とミカンの油菓、アールグレーティーとともに。
食事はそんな感じでした。
アシアナ航空A380ビジネスクラス
せっかくなのでビジネスクラスのキャビンもちょっくら見てきました。ビジネススマーティウムというスタッガード型のシートですね。
まあ快適なシートですが、個人的にはデザイン的な美しさが乏しいなあと。。
そうこうしているうちにシップはソウル仁川空港に向けて最終の着陸態勢に。
Thank you, see you again.
おまけ
ファーストクラスのトイレを利用した時のこと。
トイレの横にあるソファーのようなスペースがこんな状態でした。
ヒデ〜〜!!
頻発する整備不良による遅延と世界各地の空港での接触事故、そして細かい部分のメンテナンス状況などを見るに、この会社が数年以内にまたどこかで墜ちても不思議じゃないですね…。