引き続きRTWの一環でドーハ=ドバイをフライトした時の搭乗記です。
カタール航空ビジネスクラス・搭乗
ゲートへ向かうと改札は終了していて行列がはけた後でした。そのためスムーズに搭乗できました。
搭乗機はA330型機です。この区間は基本的にA320運行なのですが、1日に数便はワイドボディ機材により運行されています。当然そのような便を選んで乗ることになります。
カタール航空A330ビジネスクラス・シート
キャビンに入ってびっくりしたのは、シートがレトロフィットされたB/Eアエロスペース社のDiamondシートだったことです。てっきり日本路線の777と同じタイプのシートだと思っていました。
こちらがそのシートです。やや斜めを向いて配置することで、隣の人がいても窓側からの通路へのアクセスがやや改善しているシートです。とは言えやはり隣席に人が来ると快適性は著しく後退します。日本からの3フライトをB787のリバースヘリンボーンシートで飛んでいると、このシートはかなり見劣りします。
後方からシートを眺めた様子です。
そしてフラット状態です。もちろんフルフラットでした。
実際に自席に着席してみると足元はこんな感じ。
う〜ん、これはさすがに他社と比べると狭すぎるんじゃないの?と思う人が多いのではないでしょうか。
続いてはシートまわりの機能です。まずはモニターです。大型で綺麗な液晶モニターですが、自分が見ている番組は隣の人にも丸見えです。下手なところで一時停止とかできないですよ(笑)
エンターテイメントのコントローラーはタッチパネル式です。それからUSBポートも付いていました。
そしてこちらはシートコントローラーです。かなり細かく調整が効くようです。
パワープラグは座席と座席の間にありました。
カタール航空ビジネスクラス・出発
席についてしばらくするとウェルカムドリンクのオファーがありました。ドーハ=ドバイは東京=大阪くらいの距離の路線ですが、かなり本格的なサービスが行われるようです。
ストロベリースムージーを貰いました。他社ではまず提供されないドリンクです。
メニューリストも配られました。一応短距離ですが国際線のファーストクラスです。
やがてシップはプッシュバックを開始。ホームグラウンドのドーハらしく馬のシップがたくさん見られました。緑色の特別塗装もあるようです。
そんな中、敵地?に乗り込んできたエミレーツのA380を発見!それにしてもカタールが基本A320でしか飛ばしていない区間をA380で飛ばすとはさすがエミレーツですね!
さらにアゼルバイジャン航空の飛行機を見かけました。日本ではまず見られない機体でしょう。
こうして順調にホームグラウンドのハマド国際空港を離陸!
これから敵陣あるドバイに乗り込みます。
カタール航空ビジネスクラス・機内食
ベルトサインが消えるといよいよ機内サービスが始まります。しかし東京=大阪と変わらない短距離路線、一体どうやって国際線のフルサービスを行うのか大変興味深いものでした。
まずはアラビックコーヒーのサービスです。スパイスの効いたコーヒーは中東では客人への最大級のおもてなしなのだそうです。ビジネスクラスでは決してサービスされることなく、ファーストクラスでしか振舞われません。デーツも一緒に出てくるのが定番です。
しかし、いかにせん短距離すぎる路線なので、悠長にアラビックコーヒーなんか配ってて大丈夫かなあと老婆心ながら思ってしまいました。
そうこうしているうちに飛行機はドバイに向けて降下を開始、それと同時に機内食のプレートが到着しました。アラビ式の朝食セットのようです。一緒にシャンパンも頼んでいます。銘柄は普通にロングホールと同じビルカールサルモンです。
悠長にもこんなショットを撮っていたようです。
このケバブはしっかり温められていて美味しかったです。
こんな短距離路線ですから、食事を断る人の方が多いのかと思っていましたが、意外にも食事している人の方が多かったです。しかもほぼ満席のA330ですからクルーの負担は尚更です。
忙しいようでも意外と食べている時間はありましたが、乗客が食べ終わっても終わりじゃないのがクルーたち。「キャビンクルー!プリペアーフォーランディング!」のキャプテンアナウンスがあっても尚片付けに追われていました。さらには紙カップでコーヒーまで出していました。おいおいまだやるのかよって感じで、本当に着陸ギリギリまで忙しそうでした。
ドバイに到着
やがて窓の外にはドバイ国際空港のターミナルが見えてきました。
大きく旋回しまして、シップはファイナルアプローチに入ります。
ドーハと比べるとドバイは大都会だなあと思わせる発展ぶりですね。
空港が近づくとEK機が駐機しているのが目に入ります。A380があちこちで見えました。
最後にFastTrakCardが配られまして、あっという間にフライトが終了です。
Bottom Line
カタール航空のリージョナルファーストクラス、まさに戦場とも言うべきサービスが繰り広げられていて、かなり驚きました。日本の国内線だと14席でも大忙しですが、その2倍以上の乗客をよくこの短時間で捌けるものだと感心しました。短距離でもサービスに手を抜かない、まさに5-Starエアラインとしてのカタール航空の真髄を垣間見たかのようなフライトでした。