ANAが5つ星エアラインに認定された年のファーストクラス搭乗記です。この年は、THE CONNOISSEURS(コノシュアーズ)という機内食チームを立ち上げ、ANAの機内食が急速にレベルアップした年でした。ニューヨークまでの12時間は本当に夢のようなフライトでした。
成田空港を離陸したシップは、目的地であるニューヨークJFK空港を目指して飛行を開始しました。これから約12時間の贅沢を堪能させていただきます!
アミューズ
離陸して程なくすると、ドリンクサービスが始まります。この時、アミューズが一緒に提供されますが、このアミューズがいつも見た目も味も最高なのですよね♪
もちろんKRUGとともにいただきます。今年で国際線就航30周年を迎えたANAですが、KRUGはファーストクラス就航当初からずっと提供され続けている銘柄なのだそうです。
光り輝くまばゆいラベルがファーストクラスの優雅さを演出してくれます。泡立ちも力強く、しっかりとしている味なので、味覚が劣ると言われる機内でもおいしく飲むことができると思います。
この時は、ノンアルコールのGrand Roseというボトルも提供されていたので、お試しでいただくことにしました。
2種類の飲み比べです。
もちろんKRUGの圧勝であることは言うまでもありませんが、Grand Roseもビジュアル的には優雅な雰囲気を演出してくれると思いました。
奇抜な緑色の見た目のこれですが、中身はこんな感じだったみたいです。なんだかは忘れてしまいました。
前菜
このフライトでは3種類の前菜をいただくことにしました。ファーストクラスはいつでも好きな時に好きなだけ食事を注文できますので、このように3種類の前菜を食べることもできます。
1品目。
2品目、3品目。
左側がマンゴーと生ハムのサラダ、右側がホタテとサーモンです。量が多くなってっしまうので、これはハーフサイズでお願いしました。
白ワインはシャブリのプレミエクリュをいただいたようです。
別の銘柄も試してみたようです。
ANAは食事の時に大型のワイングラスでお水をサービスしてくれます。お酒を飲む時はたっぷりのお水が欠かせません笑
メイン
メインコースはビーフを選択しました。巨大なフィレです。ビジネスクラスと比べると3倍くらいの大きさがありそうです。
焼き加減はミディアムレアでお願いしたのですが、少々火が通り過ぎたようです。機内でのビーフの焼き加減はとても難しいようです。
この時はピエール・エルメ・パリのイスファハンのクロワッサンが提供されていました。これも当時のファーストクラスの看板メニューでした。まるでスイーツのようなクロワッサンは本当に感動しましたね。その後、本場パリのお店に何度か通ってしまうほど美味しさでした。
デザート
まずはフルーツからいただきます。日本出発便ですので、日本っぽいフルーツです。
続いてはスイーツ、栗のケーキだったかな。ちょうど秋のフライトだったので、栗が旬の季節でした。これもファーストクラスらしく豪華なデザートでした。
フルフラットベッドで就寝
食事が済んだら寝ます。私、ファーストクラスはいかにゆっくり休めるかが大事だと思っているので、フライト中ずっと起きていたいと思ったことはありません。しっかり休息をとって現地での活動に備えたいと思っております。
ベッドメイクをお願いしている間に、ビジネスクラスのキャビンを視察に行きました。今となってはスタッガードやリバースヘリンボーンなど当たり前の時代になりましたが、2013年当時はスタッガードシートはかなり先進的なシートだったと思います。
全席通路アクセス、広い居住空間、高いプライバシー性、私の一番好きなタイプのシートはスタッガードタイプかなあ。
自分の席に戻るとベッドメイクが終わっていました。ビジネスクラスも快適だけど、やっぱりファーストはもっと快適そうですね。
アロマと蘭の花も用意されていました。このアロマはなかなかいい香りがしますよ。ちなみに後方に写っているANAの尾翼は、アメックスが成田で勧誘で配っていたものです(笑)
夜食
さて、フライト半ばで目が覚めました。北米大陸に差し掛かったところです。この辺りで夜食を食べることにします。
ここで楽しむのは焼酎とおつまみです。焼酎は村尾。おつあみはさつま揚げと塩辛で、ちびちびやります。これがたまりません!!
ガイドブックを眺めながら現地でのプランを思案したりして、ゆっくりと飲みます。
ここでやめておけばいいのですが、飲むと締めが欲しくなってしまい、ついつい一風堂のラーメンをオーダーしてしまいました。これが機内で食べると美味しく感じるのですよね♪
到着前の食事
夜食のあとはまたしばらく寝まして、到着2時間前から最後の食事を始めます。
当時コノシュアーズのメンバーだった赤坂の辻留さんの懐石をいただきます。ちなみに後にも先にもこの辻留の懐石がANAの和食メニューの中でも最高だったとの意見が多いのですが、今は辻留さんはコノシュアーズのメンバーではなくなってしまったのでしょうか?大変残念です。
ちなみに、これは通常1食目の食事として用意されているメニューになります。この日は積載数に余裕があって余っていたみたいなので、到着前に食べたいとお願いし取り置きしてもらいました。和食メニューは生物(なまもの)があるので、保冷しておいてもらえないと到着前には痛んでしまって提供してもらえなくなりますので、もし希望がある場合には事前にCAさんに伝えておきましょう。
うに
鴨のお肉だったか・・・?
これはフグの刺身だったような・・・
2年以上前の話なので少々記憶が曖昧になっています。
和食に合わせて日本酒をいただきました。このフライトはワインから焼酎から日本酒から結構飲んでいます。食事の量も歴代No.1の食べっぷりだった気がします。
お吸物。
メインはお魚でした。脂が乗ってジューシーで美味しかったと思います。
和食のデザートということで最中と緑茶をいただき、終了です。
やがて窓の外にはニューヨークの摩天楼が見えて来ました。こうして日本からの長いフライトはあっという間に時間が経ち、無事ニューヨークの地に降りたのでした。
Bottom Line
いかがだったでしょうか?
この年はSKYTRAX 5STAR認定の年ということで、コノシュアーズを立ち上げて本格的に機内食に力を入れ始めるなど、サービスに気合が入っていたように私は感じました。個人的にはANAは応援しているキャリアですので、その実力が世界から認められたことは素直に喜ばしいことだと思います。この旅は「5つ星エアライン乗り回し世界一周」がテーマなのですが、そういった意味ではこの後に搭乗するSQに負けず劣らずのサービス水準を体感できたように思います。