私の大好きだったマイレージプログラム、US Airways Dividend Milesネタはまだまだ続きます。ご存知の通り、今ではアメリカン航空と合併し、ワンワールドに加盟しているUSエアウェイズですが、一昔前まではStar Allianceメンバーでした。したがってANAを始めとするスタアラキャリアのアワードを発券できた時代がありました。今日はスタアラ時代のネタです。
ルーティング
(FFP)US Dividend Miles
(必要マイル数)100,000
(航空会社)NH/LH/LH/LX
(クラス)F/C/C/F
(ルート)NRT/CDG/FRA/ZRH/NRT
(機材)B77W/A320/A320/A340
(諸費用)193.76USD+発券手数料50USD
(マイル単価)25円程度
今回もUS Airwaysアワードのスイートスポットである日本=欧州間のファーストクラス特典を利用しました。お馴染みの往復10万マイル旅程です。当時はソラチカカード全盛期の前ですから、スタアラの長距離Fに安く乗るという意味でUS Airwaysにアドバンテージがありましたね。
さて、アワードにお詳しい読者の方であればお気づきかと思いますが、この旅程にはLXスイス航空の予約が入っております。LXはSQ同様に他社プログラムには Fクラスを開放しておりません。
現在はそのように明文化されておりますが、このアワードを発券した当時は明文化はされていなかったものの、やはりどんなに検索しても絶対に他社アワードでは予約できない状況でした。
で、そのLXを予約できた経緯なのですが、、、
実は当初の復路はOZアシアナ航空の仁川経由の旅程でした。しかし発券後にFRA→ICN区間がFクラスの設定のない機材に機材変更… Cクラスにダウングレードされてしまいました。US,OZ双方に他社便振替を含めてFクラスに搭乗できるように交渉を繰り返しましたが、アワードなのでエンドーズはできないし、マイルの差額払戻もできないとの事。
そんな詐欺まがいの話が許されるのかと苛立ちを抑え、何度も何度も交渉を続けました。下記はそんなUS Airwaysのインコンペテントなエージェントとの会話の再現です。
「Fの予約を持っていたのですが、機材変更でCに変更になってしまって…」
「いいえ、あなたの予約はもともとCですよ」
「そんなはずはありません。他の区間はFで発券されているでしょ?もう一度調べて下さい」
「やはり、アシアナ便はCの予約です」
「・・・」 (あまりのスキルの低さに愕然)
「もとの予約がCなのでFに替えることはできません。何か質問はありますか?」
うわ~、超ドライで怖い男性オペレーター・・・
この時点でこの交渉は諦めモードです。。。
でもメゲずに・・
「きっと変更された履歴が残っているから、詳しく見てもらえませんか?」
「…」
「Oh!そうですね、Fの予約から変更された履歴がありますね、で、何をしてほしいのですか?」
「予約を変更してほしいです」
「ルールを確認しますのでお待ちください」
「お待たせしました。変更ができます。」
「え~っと、フランクフルトからシンガポール経由で成田まで取れませんか?」
「・・・」
「コーチなら空いています。」 ※コーチとはエコノミーのこと。
「あの~、ファーストクラスでってお願いしているんですけど…」
「お待ちください・・・」
「ルフトハンザのFは満席です。」
「シンガポール航空はFの設定自体がありません」←んな訳がない、どこみてるんだ!
疲れる。。。
聞いたことしか答えてくれない。超無愛想。。。
「他に、ファーストクラスで成田まで空きはありませんか?」
「…」
「フランクからズーリック経由で成田便へ振り替えられます」
「チューリッヒから成田までは、ファーストクラスで間違いないですか?」
「はい、間違いありません。」
「ビジネス、ではなく、ファーストですよね?」
「はい、そうです」
ここで我が耳を疑いました。前述の通りLXのFクラスは他社から発券できるわけがないのです。それをUSのエージェントが言っているのですから尚更信用できないわけで、自分でANAサイトを見てみました。


旅行のダイジェスト
欧州へのフライトは安定のANAで。残念ながらフランクフルト便は予約できませんでしたので、この椅子でパリに飛びました。
パリからは目的地のドイツまでLHのフライトで。
フランクフルトでは空港見学ツアーに参加。LHの数々の大型機を間近で眺められる貴重な機会でした。このツアー、飛行機好きなら絶対に「買い」だと思います。詳細は後日の記事にて。
フランクフルトの空港ツアーに参加した翌日、ICEでミュンヘンに向かいました。
今回の旅の目的はドイツビール紀行!大好きなドイツビールを呑み明かすことだけを目的とした旅です(笑)とにかく毎日昼からビアホールをハシゴ。大変贅沢な旅でございました。
ホワイトソーセージを始めとするドイツの伝統料理も美味しかったです。
また別の日にはミュンヘンからノイシュバンシュタイン城へショートトリップ。山奥にひっそりと佇む幻想的な城が美しかったです。
ミュンヘンでの滞在を終えた後はまたICEでフランクフルトへ戻りました。ここからLXに乗ってズーリック経由で成田に戻ります。LXはルフトハンザ系列の航空会社ですので、ここでは棚ぼた的にLHのファーストクラスターミナルが利用できました。
フランクフルト→ズーリック間のフライトでも搭乗機の元まで送迎してもらえました。これはすごいサービスですね。
そしてズーリックから先はこちらのA340型機のファーストクラスを利用。
旧式のシートでしたが、快適なフライトでございました。
機内食も洗練されている印象でとても美味しかったです。
次回よりこの旅行の連載を始めていきたいと思います。どうぞお付き合いください。
USDM発券お疲れ様でした。
懐かしいネタに、ついつい怒りのテンションがこちらでも再燃してきました。
私もTGがF→CにDGして、その後同じ便にF再設定(かつOで空きあり)という悲劇が起こり、USDMに電話しました。
残念ながらスタアラを脱退しているので、ディストリビュートできないと言われましたが。
せめてTGに事情を話して、対応していただけませんか?とお願いすると、あなたはでマンディングだ。つべこべ言うなら予約を落とすぞ。と脅されたりしました。
その1回だけでなく、何度もそういうことがあり、自分の英語力なのか?と思うところもありましたが、ほかの方もそうだということを聞き、ちょっと安心というか連帯感を感じました。
USのオペレーターが程度が低いことは有名で、いいこともよく聞きますが、悪いことも多いですね。
しかしLXのFはいいですね。時代を考えるとA340のころかと思います。
また機会があれば機内のレポも拝見したいです。
◆makomakoさん
貴重な体験談のご投稿ありがとうございました。
アワードチケットでダウングレードの場合、塩対応されることが多いですよね。
私はUSDMでF⇒CのDGは3回経験済みですが、勝率は2勝1敗です。
根強い交渉力が必要ですがやはりそれだけでは不十分で、結局は運の要素も大きいかなと感じています。
私の場合、ほかの路線やキャリアのアワード枠が空いていたかどうかが勝敗の分かれ目になりました。
今回JALのシドニー路線Fクラス廃止に伴い、来年度とっていた旅程のDGを言い渡されました。キャセイのアワードでとったもので、他のファースト路線も複数あるためビジネスとの差額ももらえず。。。
DGは結構あるものなんですね。
これから勝負する予定ですが、たぶんきついだろうなあと。
特に今回のJALに関しては、関連する人多そうですね。
◆JALファースト乗りたかったさん
シドニー線で影響を受けられましたか…
当日空港でどんな補償が出てくるかですね。
先日知人がジャカルタ線が急にダウングレードされた際は諭吉さん4名がご登場されたそうです(笑
その人はアラスカ発券のF→Cダウングレードでした。