SQのA350に搭乗した時のお話です。この日はANAのファーストクラスでシンガポールinしました。チャンギ到着後、同日乗継でSQ便へ乗り継ぐためSQのファーストラウンジが利用できました。
早朝のラウンジは利用者が殆どおらず、ちらほら見える人々は皆ブランケットを被って眠っていました。
この日はANA便が大幅に遅延したので、私もラウンジで1時間程度仮眠するのみでした。特に飲食はしていません。
初搭乗のエアバスA350-900型機にご対面・搭乗
今回搭乗するのは朝7:30発のSQ890便、香港行きです。事前にラウンジで機材確認をしておきましたが、某アジア系他社と違いSQは機材変更が少ないので安心して搭乗できます。
初搭乗の機材ということもあり、搭乗機の撮影を念入りに行いました。湾曲したデザインのコックピット窓が個性的な機材です。第1印象は何てブサイクなんだ!という感じでしたが、見慣れてくると問題はないですね。
搭乗はBエリアから。シルバークリスラウンジからはやや離れた場所にあります。キャビン撮影のため、搭乗開始前から一番乗りで搭乗できるように早めにゲートにやってきました。
定刻通りの搭乗開始とともに、急ぎ足で機内へと向いました。
シート
L1ドアから搭乗するとサロンケバヤのCAさんに笑顔で迎えられ、ビジネスクラスのキャビンへと案内されます。まだ誰もいないキャビンの撮影に成功しました!
後方から見たキャビンの様子です。シートアブレストは1-2-1配列となっており、驚くほど広い横幅を体感できますね。
そしてこちらがA350のシートです。現行のB777-300ERに導入されている最新鋭のシートと同一タイプのシートが搭載されました。
別の角度から。A380に導入されているシート同様、広い横幅が売りのシートとなっています。
しかしその分シートピッチは詰めている印象があり、アップライトポジションでは足を伸ばすと前のシートにあたってしまいます。
実際に座ってみたときのシートピッチはこれくらいです。横に広い分、ピッチは詰めている感が否めません。
A380のシートは横幅を広くした結果、サイドの収納スペース等が犠牲になっているのですが、このシートはそれを改良しサイドに収納スペースを設けています。
新しいエンターテイメントシステムKrisWorld
A350型機からエンターテイメントシステムがアップグレードしました。
フライト情報の表示も新しい表示に変わっています。
コントローラーは77Wのものと変わりません。液晶画面はタッチパネル式になっておりません。
読書灯は左後方から3つの角度で照らすタイプでした。明るさも調節可能です。
そしてこちらが後方から撮影したシート全体の様子です。シートピッチを覗いてはもはやファーストクラスという夢の様なシートです。
フルフラット状態の斜めに寝るスタイル
続いてはシートをフルフラット状態にした時の様子です。このようにシートコントローラーがありますが、シートは手動でしかフルフラットになりません。慣れていない人はCAさんにベッドメイクしてもらわないとベッドモードにはできないと思います。
このような感じでベッドモードになりました。
後方から見たベッドモードの様子です。ご覧のように足元部分が前方の座席に食い込む形状になっており、結果としてこれがスタッガードシートより足元が狭く感じるようになっています。
実際に横になってみるとこんな感じです。ベッド部分の広さと足元の広さのギャップが大きく、やや斜めになって寝ることについては好みが別れるかもしれません。
各キャビンの最前列は足元広々なので、もしロングホールで乗るなら是非このシートを指定することをオススメします(写真は19K)
その他の機内設備
A350はオーバーヘッドビンも広くなりました。B787同様に機内持ち込みスーツケースであれば縦置きできるスタイルです。
非常口のマークはB787で採用されたピトグラムになりました。
そしてwifiも完備しているようです(SQは上級クラスでも有料です)
プレミアムエコノミークラス
CコンはPYキャビンになっていました。2-4-2で3列のシートが並びます。この日はド満席でしたので実際に座ってみることは出来ませんでした。皆さんインボラで上がっているのかなあ?
エコノミークラス
最後はエコノミークラスのキャビンです。こちらは3-3-3配列のようです。新鋭機ということもあるのでしょうが、さすがSQのキャビンは綺麗です。
後方のギャレーは新しくて広々としていていました。
Bottom Line
常に最新鋭のプロダクトで最高品質の機内空間を体験させてくれるシンガポール航空。A350はそんなシンガポール航空の集大成とも言えるプロダクトが導入されている機材になります。ただし、横幅が広くてスペーシャスですがややシートピッチは詰め気味なのがやや気になるところです。今回の短距離路線では気になりませんでしたが、この機材で北米線のロングホールとなると個人的にはスタッガードシートに軍配が上がると思います。とは言え、アジア内で乗る分には快適な機材であることは間違いありません。
次回の機内食編へ続きます。