Groupon で定期的にAviosのセール販売をしていたり、6月には9万Aviosをばら撒くという盛大な祭り案件で日本でも話題になっているイベリア航空ですが、肝心の特典航空券の使い方についてはあまり情報が出回っていません。私にとってもイベリアプラスを利用するのは初めての経験でしたが、悪戦苦闘しながらも何とか発券までこぎつけましたので、その体験談をもとにイベリア航空の特典航空券のルーティングルール等の詳細をまとめたいと思います!
要注意!6月の祭りで獲得したAviosは11月中に使用しないと失効します!!
上記記事シェアした9万Avios狩りに参加した読者の方も多いと思いますが、このAviosは期間限定Aviosとなっており11月中に発券しないと失効しますので、まだ使用されていない方はそろそろ重い腰を上げて使用方法を検討する必要があります。BAに移行するだけでは使用したとみなされませんので、必ずIBからRedumptionを行う必要があります。その点は注意が必要です。
イベリア航空特典航空券 提携航空会社特典
まず、特典航空券が発券できる航空会社は以下の23社です。ワンワールドメンバーに加えてイベリア系のLCCであるvuelingやスターアライアンスのAviancaくらいが目新しいところでしょうか。
そしてこのうちオンラインでの発券可否は以下のようになっています。
オンライン発券可能な航空会社:
アメリカン航空
Binter Canarias
ブリティッシュエアウェイズ
キャセイパシフィック航空
フィンエアー
イベリア航空
イベリアエキスプレス
Iberia Regional Air Nostrum
LATAM航空
カンタス航空
カタール航空
ロイヤルヨルダン航空
S7 Airlines
スリランカ航空
Vueling
オンライン発券不可な航空会社:
アビアンカ航空
JAL日本航空
Meridiana
マレーシア航空
Royal Air Maroc
残念ながら皆さん大好きなJALはオンライン発券非対応です。。。IBの日本支社ではアワードの発券を取り扱っていないので、電話発券をするためには英語またはスペイン語で本国の予約課に電話する必要があります。そして後述致しますがこの予約課のエージェントのスキルがまた酷いのなんの!(笑)過去に経験したFFPの中でも間違いなく最もクセの強いプログラムですので、電話での発券は強い覚悟をもって臨む必要があると感じましたw
イベリア航空予約課連絡先:
1-800-772-4642 (Skypeから無料)
イベリアプラス特典航空券ルーティングルール
残念ながらイベリアプラスのルーティングルールは寛容なものとは言えません。それどころか自由度が低く、私のように単純往復のチケットを使うことなどまずない人間にとっては非常に使いにくく感じます。以下、主要なルーティングルールです。
1.発券から1年間有効
2.イベリア航空、イベリアExpress or イベリアRegional/Air Nostrum、ブリティッシュエアウェイズに限り片道発券可能。
3.提携他社特典は出発地と帰着地が同一でなければならない。すなわち片道旅程は不可。もし帰着地まで経由地が必要な場合、その経由地が同一である必要はない。
4.最大8レグまで利用可
5.提携他社特典は変更・払戻不可
6.イベリア, イベリアExpress or イベリアRegional/Air Nostrumの場合には、航空券が未使用の場合には変更可。ただし変更の際はチケットをキャンセルして、新しいチケットをイーシュする形で行う。
7.発券できる航空券の名義は、自分のほか、事前にアカウントに登録した人。あるいは自分と全旅程を共にする同行者1名。
ルーティングルールの詳細はこちらのページに記載されています。
イベリアプラス提携他社特典の必要マイル数(アワードチャート)
IAGグループ(BA/IB便)
1レグごとに飛行距離を測定し、1レグごとに必要マイル数が決定されます。必要マイル数はシーズンによって異なります(オフピークとピークに別れます)
Band and Distance in miles – Off-peak |
Blue | Full Economy |
Premium Economy |
Business |
1 (0 – 650) | 4,500 | 6,750 | – | 9,000 |
2 (651 – 1,150) | 7,500 | 11,250 | – | 15,000 |
3 (1,151 – 2,000) | 10,000 | 15,000 | – | 20,000 |
4 (2,001 – 3,000) | 11,000 | 16,000 | – | 21,250 |
5 (3,001 – 4,000) | 17,000 | 22,000 | 25,500 | 34,000 |
6 (4,001 – 5,500) | 21,250 | 27,750 | 31,750 | 42,500 |
7 (5,501 – 6,500) | 25,500 | 33,250 | 38,250 | 51,000 |
8 (6,501 – 7,000) | 29,750 | 38,750 | 44,250 | 59,500 |
9 (more than 7,000) | 42,500 | 55,250 | 63,750 | 85,000 |
Exceptions | – | – | – | – |
Air Shuttle | – | 4,500 | – | 9,000 |
Madrid-London | 6,500 | 9,750 | – | 12,750 |
Band and Distance in miles – Peak season |
Blue | Full Economy |
Premium Economy |
Business |
1 (0 – 650) | 5,000 | 7,500 | – | 10,000 |
2 (651 – 1,150) | 8,250 | 12,500 | – | 16,500 |
3 (1,151 – 2,000) | 11,000 | 16,500 | – | 22,000 |
4 (2,001 – 3,000) | 12,500 | 18,750 | – | 31,250 |
5 (3,001 – 4,000) | 20,000 | 28,000 | 35,000 | 50,000 |
6 (4,001 – 5,500) | 25,000 | 35,000 | 43,750 | 62,500 |
7 (5,501 – 6,500) | 30,000 | 42,000 | 52,500 | 75,000 |
8 (6,501 – 7,000) | 35,000 | 49,000 | 61,250 | 87,500 |
9 (more than 7,000) | 50,000 | 70,000 | 87,500 | 125,000 |
Exceptions | – | – | – | – |
Air Shuttle | – | 4,500 | – | 9,000 |
Madrid-London | 7500 | 11,250 | – | 15,000 |
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JAL便
以下は往復旅程の必要マイル数です。総飛行距離に応じて必要マイルが決定されます。
Distance in miles
|
Ecomy | Full Economy |
Business | First |
1 – 600 | 11,000 | 19,250 | 22,000 | 33,000 |
601 – 1,000 | 12,000 | 21,000 | 24,000 | 36,000 |
1,001 – 2,000 | 17,000 | 29,750 | 34,000 | 51,000 |
2,001 – 4,000 | 23,000 | 40,250 | 46,000 | 69,000 |
4,001 – 5,000 | 28,000 | 53,000 | 64,000 | 96,000 |
5,001 – 8,000 | 42,000 | 81,500 | 100,000 | 150,000 |
8,001 – 12,400 | 65,000 | 123,750 | 150,000 | 225,000 |
12,401 – 14,000 | 75,000 | 143,750 | 175,000 | 262,500 |
14,001 – 18,000 | 100,000 | 200,000 | 250,000 | 375,000 |
18,001 – 25,000 | 120,000 | 225,000 | 270,000 | 405,000 |
25,001 – 30,000 | 132,000 | 244,000 | 290,000 | 435,000 |
30,001 – 35,000 | 143,000 | 265,750 | 315,000 | 472,500 |
35,001 – 40,000 | 166,000 | 299,500 | 350,000 | 525,000 |
40,001 – 50,000 | 190,000 | 332,500 | 380,000 | 570,000 |
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Intra-アジアのJAL便ビジネスクラスの必要マイル数(往復)は、韓国が34K、中国/香港/台湾が46K、ハノイ以遠の東南が100Kです。100Kの必要マイル数までは高く見えますが、祭りで仕入れている9万Aviosは仕入単価が爆安なのでどう使っても絶対にお得なので今回に限っては気にする必要はありません。
From | To | Distance | ビジネスクラスの往復必要マイル数 |
エコノミークラスの往復必要マイル数
|
TYO | GMP | 732 mi | 34,000 | 17,000 |
TYO | PVG | 1,083 mi | 46,000 | 23,000 |
TYO | PEK | 1,298 mi | 46,000 | 23,000 |
TYO | TPE | 1,323 mi | 46,000 | 23,000 |
TYO | HKG | 1,808 mi | 46,000 | 23,000 |
TYO | MNL | 1,865 mi | 46,000 | 23,000 |
TYO | HAN | 2,279 mi | 64,000 | 28,000 |
TYO | SGN | 2,690 mi | 100,000 | 42,000 |
TYO | BKK | 2,855 mi | 100,000 | 42,000 |
TYO | SIN | 3,294 mi | 100,000 | 42,000 |
TYO | KUL | 3,326 mi | 100,000 | 42,000 |
TYO | DEL | 3,645 mi | 100,000 | 42,000 |
その他、AAやCXなど各社ごとにアワードチャートが設定されていますが掲載しきれませんので、詳細はこちらから確認してください。(概ねJALのチャートと大きく違うことはありませんが)
ワンワールド複数キャリア利用時
以下はワンワールド加盟航空会社を複数組み合わせて利用するときのアワードチャートです。往復旅程の必要マイル数になります(片道発券はできません)。必要マイル数は総飛行距離に応じて決定されます。
Distance in miles | Economy Blue |
Economy Full |
Business | First |
1 – 600 | 11,000 | 19,250 | 22,000 | 33,000 |
601-1000 | 12,000 | 21,000 | 24,000 | 36,000 |
1001 – 2000 | 17,000 | 29,750 | 34,000 | 51,000 |
2001 – 4000 | 23,000 | 40,250 | 46,000 | 69,000 |
4001 – 5000 | 28,000 | 53,000 | 64,000 | 96,000 |
5001 – 8000 | 42,000 | 81,500 | 100,000 | 150,000 |
8001 – 12,400 | 65,000 | 123,750 | 150,000 | 225,000 |
12,401 – 14,000 | 75,000 | 143,750 | 175,000 | 262,500 |
14,001 – 18,000 | 100,000 | 200,000 | 250,000 | 375,000 |
18,001 – 25,000 | 120,000 | 225,000 | 270,000 | 405,000 |
25,001 – 30,000 | 132,000 | 244,000 | 290,000 | 435,000 |
30,001 – 35,000 | 143,000 | 265,000 | 315,000 | 472,000 |
35,001 -40,000 | 166,000 | 299,500 | 350,000 | 525,000 |
40,001 – 50,000 | 190,000 | 332,500 | 380,000 | 570,000 |
⇒掲載場所はこちら
さて、今回実際にJAL便の特典を電話で発券してみましたので、以下にその発券内容を記載します。イベリコ豚への電話発券は非常に苦労しました…。
発券報告:JALビジネスクラスアジア内オープンジョー
(FFP)IB
(必要マイル数)64,000
(航空会社)JL/JL
(クラス)C/C
(ルート)NRT/PVG//SIN/NRT
(機材)B789/B777
(諸費用)132.37ユーロ
(マイル単価)6.07円
今回、行きが成田発上海行、帰りがシンガポール発成田行きの「超単純」旅程で発券しました。尚、上海からシンガポールまでは自力で移動します(←そこが旅のメインディッシュだろという突っ込みはなしでw)
しかしこのようなごくごく普通の旅程ですら発券するのは2日がかりでした。何度も電話を繰り返す作業は本当に大変でした。以下、その模様を要約しています。
第1回戦。
Skypeでアメリカの予約課へ電話します。USラインにかけているのに登場したのはコテコテのスペイン語訛でやる気なさそうなイベリコ豚BBAでした。
カタカタカタカタ、、、
待たされること数分、返ってきた返事、
東京、上海、シンガポールと言った主要都市だけの旅程でしたが、なんと全部の3レターコード教えてあげないと検索もままならないエージェントでした(笑)
(心の声)んなこといちいち言わんでも分かるだろー!!
復路はシンガポールからのJAL便、似たようなやり取りをしてようやく発券できそうなところまで漕ぎつけます。
ここまで30分以上…。こんな単純な予約もままならないのはあきれ返ります。しかし悲劇は続きます。なんと保留中にskypeが落ちました(涙)。
第2回戦。
再度アメリカの予約課へ電話。先ほどのエージェントよりは幾分かマシなイベリコ豚娘が出ます。それでもお世辞にも優秀とは言えないエージェントで、やはり15分くらい時間がかかり、税金計算に入ったところでまたもやskypeが落ちて終了です。もう泣きたい…。
第3回戦。
3度目の正直で再度電話。すると今度は新情報が。
これは交渉しても無駄だと思ってすぐさまHUACA(Hang Up and Call Again)します。
第4回戦。
なんと4回戦も同じ理由で発券を拒否されました。1回戦、2回戦では何も言われなかったのに…。HUACAで再挑戦することに。
第5回戦。
なんと5回戦目でも同じ理由で発券拒否。これはもう諦めるしかないと思いつつも、また架けなおすのも大変だし、どこにそんな規定が書いているのか説明を求めることに。すると担当のBBAが以下のURLを案内してきました。
II. Using Avios
その説明によると以下規定の赤字部分に出発地と目的地が一緒でないといけないと書いてあるから上海inのシンガポールoutはダメなのだとか。
On trips to be made and charged to Avios, when these include Companies that in the oneworld Alliance (Iberia and other oneworld Companies, or two or more oneworld Companies other than Iberia), the only condition required is that the point of departure and final destination are the same (up to 8 flight coupons may be included). If several intermediary points are required to reach the final destination, these points do not have to be the same.
さて、そもそもの話ですが上記のT&CにはDestinationが何なのか明確に定義されていません。例えばANAですとDestinationとは以下のように定義されています。
出発地からの必要マイル数が最も高い地点を目的地とします。往路・復路それぞれの最初の都市、または最後の都市を経由するような経路となる地点を目的地にすることはできません。
そもそも一般的な感覚では、目的地とは「旅行先の都市」を連想しますし、実際ANAの定義でもそうなっています。ところがイベリコ豚のT&Cでは出発地と最終目的地が同一でなければいけないと言っています。出発地と目的地が一緒なんてことはあり得ないですよね。するとここで言うfinal destinationは「最終帰着地」を意味すると解釈するのが妥当です。つまり言い換えれば、「出発した地点に戻ってこないといけない」という意味だと思うのです。
だとすれば成田から上海に行って、復路の出発地がシンガポールからであったとしても成田に戻って来さえすれば、ルールに則ったルーティングだと思うのですがね。SVやヘルプデスクにクロスチェックしてもらうようにお願いしたのですが、
ということで交渉決裂となりました。
第6回戦。
深夜までの格闘が続いたため諦めて日を改めて再度電話。ここまで何人ものエージェントがオープンジョーを否定するとなると、これは本当にそういうルールなのかもしれないと半ばあきらめモードで再びUSデスクに電話。これで断られたら計画を大幅に変更する必要があることを覚悟していました。
過去の教訓:ルーティングで揉めているときは、発券してくれるエージェントに当たったら即刻発券すべし!
幸いにも最後のエージェントはまあまあ優秀で、Eチケットは通話中に届きましたし、発券された以上もうトラブることはないだろうということでひと安心です。こうして2日がかりに及んだ発券劇は何とか幕を閉じたのでした。
電話発券する場合のポイント
・日本語対応していないので英語またはスペイン語で最低限の意思疎通できることが必須。
・エージェントのスキルが恐ろしく低いので、多少のことには耐えられる忍耐力も必須(笑)
・極力、単純往復旅程で発券することが望ましい。少しでも複雑な旅程になると交渉力も必須。
・一発で発券できるとも限らないので、時間的余裕をもって交渉に臨みましょう。
今後の研究課題
・ストップオーバーは何回でもやり放題?⇒T&Cの記載はすごく強烈な書き方をしています。
the only condition required is that the point of departure and final destination are the same.
これを見る限りストップオーバーや国内線の切込みなどルーティングの自由度は高そうですが、私は挫折しました。あのエージェント相手にオープンジョー旅程を発券するのが精一杯です(笑)
イベリコ豚はオンライン発券が吉
・ご覧いただいたようにイベリアプラスの電話発券は非常に荷が重い作業です。極力BAに移行してBA側から発券するのが◎です。
・9万Avios祭り参加者でどうしてもIBから発券が必要な場合は、オンライン発券できる旅程が圧倒的に楽です。無難にCXかQRの単純往復旅程、欧米に行く予定がある人はAA/BA/IBがオンライン発券可能なので楽です。
・イベリコ豚の垢を捨てる覚悟があればBAへ移行してしまうのも最終手段です。その場合、イベリコ豚側はマイナス残高になりますが、BAの残高が差し押さえられないかは不明ですので自己責任で(笑)
オンライン予約ツールは単純往復のみに対応
以下がイベリアサイトの特典予約画面ですが、単純往復旅程しか発券できない造りになっています。せいぜいシステムが引いてきた複数旅程の中から経由地を選ぶことができるくらいの自由度しかありません。オープンジョーやストップオーバー、もちろん周遊旅程も一切組めないようになっています…。
それとone-wayという選択肢がありますが、IBとBA以外は片道発券できませんのでonewayをチェックすると空席照会すらできなくなりますのでご注意ください。
以下、オンラインで発券できる旅程に限定してイベリコ豚のスイートスポットをまとめてみます。
イベリア航空特典航空券 オンラインで発券できるスイートスポット
1.キャセイパシフィック航空香港行き(往復 F:69K、C:46K、Y:23K)
一番手っ取り早くて、フライトも高品質、そして香港のラウンジも楽しめるということで、やはりCXが鉄板ですね。9万AviosあればCで約2往復楽しめます。Fも理論上は可能ですが、なかなか空席が厳しいかもしれません。
一つ問題なのが、「出発地と帰着地が同一でなければならない」というルーティングルールがあるため、東京から出発したら東京に、大阪から出発したら大阪に戻ってこないといけません。東京から出発して復路は空席がないから名古屋に降りようか、みたいなことは残念ながらできません。ここのところCXはマリッジの縛りが厳しくて単純往復ではなかなか取れないことも多いので、意外とこのルールがネックになってくるかも…。
幸い私は東京からの往復便を押さえることができました。
尚、上記のように往路ビジネス、復路エコノミーという旅程を選択したところ、ビジネスとエコノミーの必要マイル数を足して2で割ったマイル数で発券できました。これで先ほどのJAL便の64,000Aviosと合わせて98,500Aviosを使い切って祭り案件の9万マイルのノルマは無事消化できました(笑)
必要マイル数は増えますが香港から先、東南アジアへの便をくっつけても面白いですね。私は久しぶりに香港のラウンジを堪能しつくすために今回は香港を目的地にしましたが…(笑)
2.イベリア航空 成田発マドリード行き(片道C:59.5K、Y:29.75K)
折角ですのでイベリコ豚自社便でヨーロッパに行くのも面白いです。
スペインは欧州にしては物価が安く、お酒や食べ物も美味しいのでバル巡りが楽しいです。値段を気にせずにCAVAの飲み歩きするスタイルが最高です!
ご覧の通り燃油サーチャージも比較的割安でお得感が高いと思います。
尚、成田便の空席が取れないときは上海発で検索してみましょう。必要マイル数はC:51K、Y:25.5Kと若干安くなる上、成田便よりは空席が多い印象です。
3.イベリア航空orブリティッシュエアウェイズ欧州内フライト(C:9K、Y:4.5K)
650マイルまでの区間が1レグ4,500マイルなのはBAエグゼクティブクラブと同様。
日系の特典やソウル発券の有償航空券等で欧州入りした場合、ロンドン、パリ、フランクフルト、ヘルシンキ、マドリードなどのゲートウェイシティーからのフライトに使用できます。ヨーロッパの端にある都市(アテネ、イスタンブール、ドブロブニク、ローマなど)を除いて、ほぼすべての都市が650マイル以内でカバーできます。欧州内のフライトは往復販売されることが多く、片道だけ利用できる特典航空券は使い勝手がいいと思います。
○ロンドンから(ANA・JAL・BAからBAに乗継)
マンチェスター、エディンバラ、ダブリン、パリ、ニース、ブリュッセル、アムステルダム、フランクフルト、ミュンヘン、ベルリン、チューリッヒ、プラハ、ミラノ、コペンハーゲンなど
○ヘルシンキから(JAL、AYからAYに乗継)
オスロ、ストックホルム、コペンハーゲン、サンクトペテルブルグ、モスクワ、ワルシャワ
○マドリードから(IBからIBに乗継)
スペイン国内線、リスボン、ポルト、カサブランカ
○パリから(ANA・JALからIBに乗継)
ロンドン、バルセロナ、
○フランクフルトから(ANA・JAL、LHからBAに乗継)
ロンドン
BAのお膝元であるヒースローからの路線が圧倒的に豊富ですが、ヘルシンキやマドリードも成田からの直行便が就航し、AYやIBのハブになっていますので行き先によっては利便性は高そう。
4.カタール航空Qsuite アジア=ドーハ=中東内(C:100K)
今一番話題のビジネスクラス、カタール航空のQsuiteです。正直大したことないだろうと思いながら自分も最近乗りましたが、いい意味で裏切られました。思っていたよりもシートは格段に広くて、間違いなくWorld’s Best Business Classだろうって思ったほどです!
このQsuiteを搭載した機材は2019年1月から羽田便にも就航しますが、残念ながらイベリコ豚で発券しようと思うと必要マイル数は15万Aviosになります。マイルを節約したい方はアジア内の別の都市から予約するのがおススメです。
10万Aviosで発券できそうなアジア内のQsuite就航都市は香港、バンコク、シンガポールです。折角ですからドーハ以遠の中東内のフライトもくっつけてみましょう。カタール航空の中東内フライトはファースト、エコノミーの2クラス制になっているフライトがあるので(マスカット、クウェートシティ便など)、中東内フライトをFクラスで取ればドーハのファーストクラスラウンジも利用できてより一層お得です!
一般的なFFPではカタール航空の中東内ファーストはビジネスクラス扱いでマイル数が計算されるのですが、残念ながらイベリコ豚ではそのような扱いはされないみたいです。
上記の様になぜか6,000マイル追加で徴収されてしまいます。しかしファーストクラスの最安の必要マイル数は33Kマイルですので、単純に区間ごとに必要マイル数を計算しているような感じでもありません。この6,000マイルの算出根拠は不明です(笑)
▼ちなみに中東内の往路をF、復路をYにしたとき、トータルの必要マイル数は99,450マイルに(笑)
▼さらに中東内を往復ともにYにしたとき、必要マイル数は92,900マイルに(笑)
▼バンコク=ドーハをビジネスで単純往復するよりも必要マイル数が少なくなるという不思議な現象が発生しました。
色々と研究してみるとまだまだ新しい発見があるかもしれません。WEBの操作性や安定性は悲惨ですが…。
キャリアサーチャージが550ユーロもかかるのはやや頭が痛いですが、Qsuiteはそれ以上に素晴らしいプロダクトですので、その価値は十分にありそうです!
Bottom Line
今回イベリコ豚の使用方法について色々と調べて実践してみましたが、予約課の対応スキルやWEBの操作性や安定性の面において非常に残念な印象でした。したがって積極的にイベリコ豚で特典を発券することはおススメいたしません(笑)特典発券の際は素直にBAに移行してBAから発券するのが基本戦術になると思います。
しかし、だからと言ってイベリコ豚が全く魅力のないプログラムかと言えばそれも全然違います。引き続きGrouponでの定期的なAvios販売はAviosを安く仕入れるうえで非常に重要なルートですので、コツコツと続けていきたいと思います。仕入れたAviosはBAに移行してBAから特典に換えましょう!
はじめまして、コメント失礼します。
祭りaviosの使い方に悩んでいたところ、こちらの記事を拝見し非常に参考になりました。
イベリア発券があまりにも難しく、BAに移行してしまったのですが、マイナスとなった場合は本当にIB垢がなくなることも視野に入れておくべきなのでしょうか?またその際BA垢はどうなるとお考えですか?
ご意見頂きますと幸いです。何卒よろしくお願いします。
◆やすさん
はじめまして、コメントありがとうございました。
IBの垢がマイナス残高になった場合、実質的にその垢を捨てることになりますよね。その垢に積算してもAviosがプラスの残高にならないわけですから…。
私は引き続きGrouponでのAviosを利用していきたいので、さすがに垢を捨てるという決断には踏み切れませんでした。。
たとえIBで別垢を新規取得したとしても、旧垢と名寄せされれば新垢の残高を持っていかれても文句は言えないでしょう。
またBA垢の残高まで人質にされるのかという問題に関しては、(IBとBAは同じホールディングスにいるとは言え)別の事業会社なのでそういうことが法的にできるのかはよく分かりません。
ただ最悪の事態を想定すればやはりIBで9万使い切るのが正攻法ですので、私はその方法を選んだ次第です。
あまり的確な回答ができずすみません。。
御返事ありがとうございます。残高マイナスになるデメリットが理解できました。参考にさせていただきます。ありがとうございました^_^