ANAのファーストクラスでパリまでフライトした時のお話です。
成田空港を離陸したシップは日本海に出てシベリア大陸を北に進みます。ヨーロッパまでの長い旅の始まりです!
ドリンクサービスには黄金のシャンパンKRUG
ベルトサインが消えると優雅なファーストクラスのサービスが始まります。まずはおしぼりが配られました。青いテーブルに真っ白なおしぼりがよく映えますね。
そして、ドリンクサービスはシャンパンのKRUG一択です!普段地上でこんなにいいシャンパンは飲めないので、機内だけでは贅沢させていただきます。
ANAでは国際線ファーストクラス就航以来、シャンパンはずっとこの黄金の輝きを放つKRUGを提供しています。
シャンパングラスを傾けながら空を眺めるのはファーストクラスだけの至福な時間です。
KRUGのお供は4種類のアミューズ
ドリンクサービスの際には必ずアミューズが配られます。すべて冷菜ですがすぐに出てくるのでコース料理が始まるまでの間、これをお供にシャンパンを楽しみましょう。
ご覧の通り見た目の素晴らしさは言わずもがな、ファーストクラスらしくキャビアはフォアグラなど、高級食材を使った品であることもありますよ。
前菜は数種類楽しみましょう!
さて、コース料理の準備が整うと早速前菜が提供されます。チーフパーサーオススメのキャビアからスタートです。最近のANAではキャビアを瓶ごと提供することはなくなってきているような気がしますが、数年ほど前まではこれがスタンダードなスタイルでした。
一緒にブレッドが提供されます。スタンダードなバゲットを始め、一番右の梅のが入ったパンなど一工夫あるものも提供されていました。
さてここでちょっとした問題が発生。
実はこのフライト、ファーストクラスには2名の乗客しか載っていなかったのですが3種類ある前菜はそえぞれ1皿ずつしか搭載されていなかったようです。それなのにです、2名の乗客が二人とも前菜を全種類オーダーしました(笑)
という事で、チーフパーサーが間に入ってお互い第1希望のメニューを選択します。幸いこれはバッティングせず、スムーズに分け合う事ができました。第1希望でもらえたカニと魚のサラダです。
白ワインとともに美味しくいただきました。
そして残りの一皿なのですが、なんとチーフパーサーが半分こしませんか?と提案してきました。もうこれには笑いをこらえるのが必死で必死で。
で、出てきたのがこちら。真ん中で半分に切られた形跡のある料理です。
というわけで、チーフパーサーの機転で、ありがたく前菜を色々と食べることができました。このような素晴らしい対応には感謝です。
前菜の後はサラダを食べて、メインに行きます。
メインはビーフを注文しましたので、赤ワインにチェンジします。チェイサーのお水とともに。結構揺れていたみたいで写真が撮りにくかったです。
赤ワインはこちらのボトルを選択しました。
メインディシュは巨大なビーフ
そしてお楽しみのメインデュッシュの時間になりました。今回はビーフフィレを注文しました。想像以上に巨大なビーフが提供されてちょっと戸惑いました(笑)
問題の断面は、
パーフェクトな出来栄えでございました。肉の品質も良く、おかげさまで美味しく頂くことができました。
食後は口直しに期間限定ドリンクのアップルジュースをお願いしました。
このようなワインボトルに入って提供されているアップルジュースでした。とても濃厚で美味しかったです。
デザートは大人気のピエールエルメ・パリ
最後にデザートの時間です。この当時は大人気だったピエールエルメ・パリのデザートです。これは目の玉が飛び出るくらい美味しいデザートでした。後にも先にもこれ以上のデザートは機内では巡り会えておりません。
食後はトイレを兼ねて機内散策を。
ビジネスクラスのキャビンを覗いてみると同じくピエールエルメ・パリのデザートが準備されていました。
スナックコーナーんには簡単なドリンクとチョコレート、そしてアメニティが用意されていました。
さて、自席に戻るとキャビンの照明は落とされ、お昼寝タイムとなっていました。
お願いしていたベッドメイクも完成しており、これから酔い冷ましを兼ねてしばし横になることにします。フルフラットのベッドに身を委ねるといい夢みれますね。
プレミアム焼酎「村尾」で楽しむ晩酌
旅の中盤に差し掛かるころに目が覚めまして、折角ですので晩酌をすることにしました。プレミアム焼酎の村尾です。こちらの焼酎は期間限定でFクラスおよびCクラスで購入することができますが、実際に機内で提供さているのはFクラスだけになります。
もちろんロックで飲むのがベストです。
ファーストクラスは酒のアテになるおつまみも充実していて、焼酎にはさつま揚げがベストなんじゃないかと思います。
焼酎1杯飲んだとろこで再び眠くなりましたので、この後また寝ました。欧米線はフライト時間が長いのでじっくりとサービスを楽しむことができます。
パリ到着前の食事
ウラル山脈を超えシップが欧州に差し掛かった頃、到着前の最後の食事が提供されます。まずは起きがけにオリジナルドリンクのかぼすドリンクをいただきました。すっきりした味わいのドリンクで寝起きの口直しには最適です。
それではお食事を始めましょう。今回1食目のコースとして用意されている和食を到着前に食べたい旨、事前にCAさんにお願いしておりました。食事が余っていればこうしたリクエストにも柔軟に対応してもらえます。ただし、食事の中には保冷が必要な食品もあるので、事前にリクエストしておくことが必須となります。
というわけで、和食のフルコースのスタートです。
さすがに疲れていたのでアルコールはなしです。
お吸物。
お造り。生物(なまもの)なので2回目の食事で食べる場合には保冷しておいてもらう必要があります。以前、事前にリクエストせず到着前に和食を食べたいと申し出たら、保冷していなかったので提供できなくなってしまいました、と言われたことがあります。
そして最後は温かいメインと、
お造りが。
味噌汁も付いてきました。
そしてこのフライトでピエール・エルメ・パリのデザート2品目。こちらもさすがのピエール・エルメのお味。
日系エアラインならではの軽食が珍味揃い
この後柴ラック時間をおいて到着間際に再度食事してました。おそらくこのフライトはANAファースト初搭乗だったので、せっかく病が発症していたのだと思います。空の上のラーメンは一風堂とのコラボメニュー!機内で食べるこのラーメンが最高に美味しいのですよね。今でもANAに乗った時は必ず頂いております。
この時は味噌ラーメンだったようです。路線によってとんこつだったり味噌だったりします。特にイスラム教国では豚を食べることが宗教上制限されていますから、ジャカルタ線やクアラルンプール線ではとんこつは提供していなかったと思います。この辺りもグローバルエアラインANAらしい配慮だと思います。
この後、立て続けに鮭茶漬けと、
特製のビーフカレーを。ここまで全てのメニューを完食してきましたが、さすがに最後のカレーだけは半分くらい残してしまいました。
そして最後はピエール・エルメ・パリ3品目。このフライトで3種類のピエール・エルメを全制覇したことになります。
最後は紅茶で一休み。今振り返ってみるとよくここまで食べたなあというフライトでした。もう2度とこんなに食べられないと思います。
シャルルドゴール空港到着
機内食・サービス共に大満足だったフライトを終え、シップはパリ/シャルルドゴール国際空港第1ターミナルに到着しました。降機して初めて自分の乗ってきた機材がスターアラインス塗装機だったことに気づきました。
Bottom Line
欧米線ファーストクラスというANA最高峰のサービス、そのほぼ全てを100%満喫しきれたフライトになりました。この時はANAのファーストが初搭乗だったこともあり何から何まで新鮮に感じました。特にCAさんの接客がフレンドリーで、フォーマルなJALとの違いを感じました。ANAのファーストは何度乗っても飽きないサービスだと思います。
そして、このファーストクラスに往復10万マイルとAMC自社アワードより安いマイル数で搭乗させてくれていたUS AirwaysのDividend Milesの栄光を讃えたいと思います。