SQ特典でA380のスイートクラスに搭乗した時のお話です。シンガポール航空のA380/B77Wのファースト・ビジネスは基本的に他社特典では発券できませんがSQ自社マイルを使用すれば発券できることは最近では随分知り渡ってきたでしょうか。
SQスイートクラス・チェックイン
この日はメトロでチャンギ空港にやってきました。スイートクラス搭乗客とは思えない倹約ぶりです(笑)
タクシーで空港に乗り付けるとファーストクラス専用チェックインエリアに車が横付けされポーターが飛んできますが、メトロで空港に来た場合にはてくてく歩いてファーストクラス専用チェックインエリアへ向かいます。メトロを降りて出発ロビーに上がったら突き当たりにF専用エリアがあります。
これがその入口です。
チェックインを済ませた後はそのままFクラス専用のイミグレから出国することができます。ここも待ち時間ゼロです。
出国後はSQ最高峰のラウンジ、プライベートルームに向かいました。そのレビューは下記の別記事にて。
SQスイートクラス・搭乗
ついついラウンジに長居してしまうので、ゲートに向かうといつも搭乗が始まっています。チャンギはゲート前でセキュリティチェックがあるので、その時間も考慮してラウンジを出ないといけません。
搭乗口の交通整理は、スイート/ビジネス/PPSクラブが一つの優先レーンです。本来はFだけは1段上の優先順位にしてもいい気がします。
成田便で搭乗する機材はA380-800型機。もちろんこれに乗るために便をわざわざ変更していますので。同じ値段(マイル数)だったら絶対にB77WよりもA380ですからね。
総2階建ての空飛ぶ巨鳥を感じられる搭乗風景です。スイートクラスがあるのはメインデッキ(1階席)の前方です。アッパーデッキよりもメインデッキの方が圧倒的に空間が広いのでファーストを設置するには相応しいと思います。
SQスイートクラス・シート
機内に入るとそこは飛行機の中とは思えないような広くて洗練された空間が広がっています。今回のシートはレトロフィットされたタイプのシートで、以前乗った時とは若干シートの色合いが変更になっていました。
別の角度から見たシートの様子です。ものすごく広々とした「お部屋」という感じですね。
上から眺めるとこんな感じ♪
そして着席した時の眺め。やはりA380はメインデッキの広さが圧倒的だと感じます。ファーストクラスはメインデッキが望ましいですよね。
まどは贅沢に3つ分を専有しています。エコノミー9席分くらいを専有しているイメージでしょうか(笑)
ベッドモードの様子です。SQのフルフラットシートはシートがそのまま倒れてベッドになる形式ではなく、後方のベッド収納部分から別途ベッドを引き出してくる形式なので、スイートクラスのベッドはシートと比べてややベッド幅が狭い印象です。
とは言え、実際に横になって見ると充分過ぎる広さがあることが分かります。扉を閉めて完全個室にすればプライベートスイート空間のできあがりです!
キャビン全体の様子です。ブラウン系の高級感のある色使いが堪らなくいいですね。
SQスイート・アメニティ
SQのスイートクラスは中距離の成田便においてもアメニティはフルセットで提供してくれます。ポーチの中身はブルガリの香水やローションなどが入っていました。
日中のフライトかつ中距離便ではありますが、ちゃんとパジャマも提供されます。SQはかなり太っ腹ですね。
スリッパ、靴下、アイマスクも配られました。
SQスイートクラス・シャンパン
さてシートの取材が一段落したところで、いよいよウェルカムドリンクを楽しみましょう。SQのスイートクラスは伝統的にドンペリとKRUGの2瓶体制でサービスされています。高級シャンパンの飲み比べができるのはSQだけです!ということで、離陸前にはまずKRUGを頂くことにしました。
このゴールドのボトルは写真写りも最高です♪
離陸までの間、機内誌を見ながら時間を過ごしていましたが、CREW GUIDEという面白そうなコラムがありました。サロンケバヤの色で階級が別れているのは知っていましたが、青<緑<赤<紫の順番になっているようです。恥ずかしながら赤が最上位だと思っておりました(汗)
上空に上がってからも引き続きシャンパンを堪能します。まずはドンペリ2004を持ってきてもらい、
続いてKRUGも持ってきてもらいまして、恒例の高級シャンパン飲み比べ大会の開始です!KRUGとドンペリを同時に提供しているキャリアはSQだけだと思います。幸せ~♪
ついでにビジネスクラスで提供されているテタンジェも味見させて貰えることに。
シャンパングラスが3杯並びました(笑)
好みの問題かと思いますが、個人的にはテタンジェ<KRUG<ドンペリでした。前回はKRUGの方が美味しく感じたので、ビンテージやその日の体調によって味の感じ方は若干異なるのかと思います。
シンガポールを離陸して成田へ向けて北上を開始したSQ12便ではまもなく食事のサービスが始まります!
SQスイートクラス・機内食
さて、お楽しみの機内食の時間です。機内食に定評のあるSQですので間違いはありません。個人的な経験になりますが過去SQの機内食では一度もハズレを引いたことがありません。
まずは前菜のロブスターです。見た目からして120点の出来栄えです。これだけで何杯シャンパンが飲めるでしょうか(笑)
ブレッドのサービスですが、SQの上級クラスに乗ったらガーリックトーストがオススメですよ。
お次はスープ。なぜか中華風スープをオーダーしていたみたいです。ポークの薬膳スープでした。
次はサラダです。サラダの盛り方1つとってもSQの気品を感じられますね(笑)
そしてメインは白身魚にしました。スズキのグリルのようです。食事中ずっとドンペリを続けていました。赤白のワインも楽しみたかったです。
チーズは入らなかったので最後はデザートに。3つのフレーバーのアイスクリームが並び、トッピングのフルーツも綺麗です。ファーストだとスイーツに辿り着く頃には満腹になっていることが多いので、アイスクリームが一番ありがたいです。お気に入りのTWGの紅茶とともに頂きました。
食事が終わるとシップは早くも台湾島の沖合に差し掛かっていました。
食事の後のフライト中もTWGの紅茶を頂きながら過ごしていました。
少しだけベッドモードで横になって、目が覚めるともう紀伊半島の沖合まで差し掛かっています。シップはまもなく成田に向けて降下を開始します。
最後の口直しにオレンジジュースを貰いました。SQのオレンジジュースは濃厚で美味しいですね。
ジュースを飲み終わるとまもなくシップは降下を開始し、無事成田空港に着陸しました。第1ターミナルにはANAのシップがたくさん駐機していました。この光景を見ると日本に帰って来たな~と感じます。
降り際に1枚。ライトアップされるSQのA380が何とも格好イイです!このシップはこのままロサンゼルスに飛びますが、私は一旦日本に入国し、ロスへのフライトはまた別の機会に持ち越します。
Bottom Line
いつも通り抜群の安定感の機内食は上空の食事としては最高峰といってよかったと思います。
図らずもこのフライトがSQ成田便のA380ラストフライトになってしまいました。残念ながらこの便は現在B777-300ERに機材変更となり、東京路線からはA380が撤退となっています。期間限定で大阪や名古屋にはA380が導入されることもあるので、その機会を狙って乗るか香港や中国路線あるいはオセアニアや欧米線で乗るより手段はありません。
ただし2017年3月23日よりクリスフライヤーのアワードチャートも改悪され、今まで片道5.1万マイルだった日本路線スイートクラスの片道マイル数も6.5万マイルに改悪されました。
おいしい話はどんどん改悪されていく世の中、この趣味もいつまで続けられるか分かりません。次にSQのスイートに乗れるのはいつになることやら…