US Airwaysのマイルを使って欧州を旅行した時のお話です。アメリカン航空との合併により今はなくなってしまいましたが、US AirwaysのDividend Milesは日本⇔欧州間のファーストクラスが往復10万マイルという破格のプログラムでした。
まずは「幻のシャンパン」サロンを味わおう
シップは成田空港を離陸し、フランクフルトへ向けて飛行を開始しました。ベルトサインが消えると、JALらしく恭しいサービスが始まりました。スタートはもちろん「幻のシャンパン」サロンです。このシャンパンはそれこそドンペリやKRUGとは格が違いまして、しかも2~3倍と超高級シャンパンと認知されています。
サロン社は1900年代初頭、フランス・シャンパーニュ地方のメニル・シュル・オジェ村に設立されたシャンパンメーカーです。
原料となるぶどうが不作だった年には生産を見合わせ、ヴィンテージが手に入った年にのみ最上質のシャルドネの一番搾り果汁のみを使用して、一種類のシャンパンのみを作るという「こだわり」で知られています。
またマロラクティック発酵をさせないため飲み頃に至るまで長期の熟成期間を要し、年間の生産量は5万本程度に限定されるため、その希少価値から「幻のシャンパン」と呼ばれています。
若くして社長に抜擢された、ディディエ・デュポンの洗練された感覚と鋭利な経営手腕によってシャンパーニュ・サロンは 「奇跡のシャンパーニュ」として、唯一無比の個性を発揮しつづけています。収穫から少なくとも10年熟成されて発売されるシャンパーニュ・サロンは、清ら かな果実のエッセンスが凝縮されて、繊細でエレガントなスタイル、透明感にあふれる味わいは不変です。
JALファースト・クラスでシャンパーニュ・サロンの「S」が表現する、優雅な味覚の世界をぜひ、お楽しみください。 ―JALホームページより
そんな最上級のシャンパンが空の上で飲めるはJALだけ。最上級の空の旅にふさわしい最高のシャンパンで空旅の始まりを祝いましょう。
サロンは柔らかくて繊細な優しいシャンパン。初めて飲んだ時の感動は忘れられません。気圧が低く揺れも生じる機内という厳しい環境ではありますが、このシャンパンの魅力を少しだけ感じられたかもしれません。本当は地上で飲んでみたいのですが、それは逆立ちしても難しいです(笑)
シャンパンのお供のアミューズです。見栄えもいいし、お酒も進むラインナップでした。
この後は前菜が来るまでやや時間があるので、つなぎにちょっとしたおつまみが提供されました。サロンを飲みながらフライトを愉しむ至福の時間です。
お楽しみの機内食サービスが始まります
さて、そうこうしているうちに本格的な食事のサービスが始まります。テーブルが準備され、カトラリーが準備されました。
チェイサーのお水です。スティルかスパークリングかは聞かれず、自動的にスティルが用意されます。
お水のグラスは、希望すればこのようなワイングラスに変えていただくことができます。こちらのほうが気分が高級感があるというのと、量が沢山入るので、一石二鳥です。
それでは機内食のメニューをご紹介します。
アミューズ・ブーシュ
左は、~生うにをのせた贅沢なオニオングランスープをフランに仕立てて~。上に乗っているウニのソースは温かくなっていて、下半分の冷たさと対照的で面白い料理でした。
中央は、~穴子の小さなフリットすだちの中に閉じ込めて~
右は、~フォアグラムースのタルト隠れた無花果と共に~
ブレッド
ブレッドは4種類用意されていました。
枝豆のパン、レモングラスとミントのパン、生姜のパン、米粉のパンです。どれも凝っているのはいいのですが、個人的にはスタンダードなバゲットが一番嬉しいように思います。
バターは高級バターのエシレ。これもJAL名物でしょうか?適度な塩味と濃厚さが堪らないバターです。
アペタイザー
アペタイザーは3種類からの選択でしたが、ド定番のキャビアを選択しました。
キャビア、マイルで搭乗するFクラスの機内でしか食べられません(笑)
メインディッシュ
洋食のメインディッシュも3種類から選択でしたが、今回はビーフを選択しました。お肉に合わせて飲み物は赤ワインを頂きます。
こちらがメインのビーフ。随分華やかな盛り付けで出てきたのには驚きました。
焼き加減はミディアムレアでお願いしました。
機内食のお肉というと、パサパサしてとても食べられないようなお肉も多いですが、お肉の品質・調理方法も万全で、とても美味しくいただくことが出来ました。
食後のチーズ
食後のデザートにチーズを頂きました。赤ワインをチビチビ飲みながらのチーズは最高です。結構長い時間楽しんでいましたね。
こちらはお手製?のチーズガイド。
日本のエアラインということで、チーズは全部日本製なのだそうです。どのチーズも食べたことがないようなものばかりで、とても独特な味でした。
チーズにはこちらの「クィーン オブ ブルー」も是非、というCAさんの勧めもあり、飲んでみました。
お茶の概念を覆す雑味のない上品でフルーティーな味わい、飲んだあとに続く余韻、そしてシャンパンのように輝く色は、まるで”お茶の宝石”です。
―メニューリストより
まさに能書きの通り、濃厚で宝石のように輝くお茶です。しっかりとした味わいがあり、チーズと共に頂いても違和感のないお茶だと思います。
デザート
焼きたて暖かな桃のタルト アールグレイの香り 龍吟名物”六本木プリン”と共に・・・
ミシュラン3つ星の龍吟の六本木プリン。CAさんから「メチャメチャ美味しいらしいです!」と言われて頂きましたが・・・
独特な味なんですね。これが大人のプリンというものなのでしょうか。
デザートと共にコーヒーを。JAL CAFE LINEからGRAND CRUカフェを選びました。
オリジナルのファーストクラス専用マグカップで頂きます。最近のJALのコーヒーは美味しいですね。
食後はマリアージュのマルコポーロで締める
大満足だったランチもこれにて終了。本当にレベルの高い食事・ワインには毎回感心します。最後はマリアージュのマルコポーロを頂き、リラックスします。
アメニティはロエベ
アメニティは普通食事の前に配られることが多いのですが、この日は食事の後に配っていました。ロエベのアメニティキットとSHISEIDOのスキンケアセットです。
SHISEIDOの中身は、洗顔剤、化粧水、洗顔クリームです。お気に入りのブランドなので、家でもありがたく利用させて貰っています。このような実用的なアメニティは本当に嬉しいですね。外資系で提供される使い方の分からないクリームとかは飾りにしかなりませんので。
エアウィーブのマットレスでベッドメイク
さて、食事が一段落したところで、しばらく横になることにします。CAさんにベッドメイクをお願いします。ベッドメイクして頂いている間に、少しビジネスクラスのキャビンを覗いてみましょう。
宇宙船のようなきれいなキャビンです。モニターが大きいと本当に素晴らしいシートに見えますね!このシートは国内線で体験したことがあるのみで、国際線で未体験ですので、次回はこちらに乗ってみるのも悪くないなあと思いました。
席に戻ると、綺麗にベッドメイクがなされていました。
次回に続きます。