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【発券報告】JMBで行くカタール航空Qsuite体験の旅+おまけの東南アジア周遊

投稿日:2018年9月23日 更新日:

久しぶりの発券報告です。今回はJMBを使って世界一のビジネスクラスと称されるカタール航空のQsuiteを発券をしてみました。自分的には満足いく機材、ルーティング、マイル数で発券できたのでシェアしたいと思います。

 

カタール航空Qsuiteの就航路線

Qsuiteは2017年にデビューした機材ですが、カタール航空はかなりのペースでシートのレトロフィットを進めているようで、Qsuiteが就航する路線は以下の図のようにかなり多くなってきました。(一部就航予定の路線も含みます)

 

以下が具体的な便名になります。ただし、機材繰りは頻繁に変わりますので実際の予約・搭乗時には最新の機材状況を必ずご確認ください。また、以下に記載がなくてもQsuiteが導入されている路線はあります。中東内のリージョフライト(MCT, KWIなどに投入されたとの情報もあります)

ロンドン・ヒースロー (QR5/6, QR7/8, QR15/16)
フランクフルト (QR67/68, QR69/70)
パリ (QR37/38)
アムステルダム(QR273/274)

ニューヨーク (QR701/702)
シカゴ (QR725/726)
ヒューストン (QR713/714)
ワシントン (QR707/708)
サンパウロ(QR773/774)

羽田 (QR812/813) 2018/1/1よりQsuite導入済み!!
香港 (QR815/816, QR817/818)
上海 (QR870/871)
バンコク (QR830/831)
シンガポール (QR945/946)
ムンバイ (QR556/557)
バンガロール (QR573/574)
コロンボ (QR668/669)
シドニー(QR906/907)

 

来年1月からは羽田便もQsuite機材になるのでこれは非常に楽しみです!

ただ、これだけ就航路線が広がってきているとは言え、Qsuiteで運行される便のビジネスクラスはその他の機材で運行される便と比べて、アワードの予約は非常に取りずらい印象を受けました。特に私が検索した時にはロンドン線なんて全くと言っていいほど空いていませんでした。

カタール航空のロンドン線は非常に強気の販売姿勢。有償でファーストに乗るのですら一苦労するほどです。以下が体験談↓

 

Qsuiteの話に戻りますと、やはりアワードで押さえるのは至難の業なのですが、フランクフルト線は比較的取りやすかったこともあり、今回はフランクフルトを軸に計画を練ることにしました。

運良く羽田までの接続便にも空席があったので先日のイベリコ豚祭りで獲得したAviosで発券しようと挑戦をしてみたのですが、凄まじく不明瞭なルールと凄まじくレベルの低い予約発券スタッフに勝てず、今回はIBからの発券を断念(詳細は別記事にて)。。。

 

そんな訳で結局素直にJMBから発券することにしました。

 

しかし、JMBから発券するとすれば上記旅程はあまりにも創意工夫のない”素人旅程”に見えます。

そこでJMBのアワードチャートを眺めながら更なるルーティングができないか検討します。以下がJMBのアワードチャートなのですが、素直にFRA-DOH-HNDを発券すると距離が7,994マイルなので、必要マイル数は4,001‐8,000までのゾーンを適用して8万マイルになります。

8,000マイルギリギリの7,994マイルなのでパッと見お得に見えるかもしれませんが、実はそうでもありません。

総旅程距離(マイル) 2018年11月19日まで
エコノミークラス
2018年11月20日より
エコノミークラス
2018年11月19日まで
ビジネスクラス*1
2018年11月20日より
ビジネスクラス*1
2018年11月19日まで
ファーストクラス
2018年11月20日より
ファーストクラス
1 1 – 4,000 25,000 25,000 48,000 48,000 72,000 72,000
2 4,001 – 8,000 40,000 40,000 80,000 80,000 100,000 100,000
3 8,001 – 10,000 50,000 50,000 80,000 85,000 110,000 110,000
4 10,001 – 12,000 60,000 60,000 110,000 110,000 160,000 160,000
5 12,001 – 14,000 70,000 70,000 110,000 115,000 160,000 165,000
6 14,001 – 20,000 90,000 90,000 120,000 120,000 170,000 170,000
7 20,001 – 25,000 120,000 120,000 150,000 150,000 230,000 230,000
8 25,001 – 29,000 140,000 140,000 190,000 190,000 280,000 280,000
9 29,001 – 34,000 150,000 150,000 200,000 200,000 300,000 300,000
10 34,001 – 50,000 160,000 160,000 220,000 220,000 330,000 330,000

上記のアワードチャートを見ると8,000マイルの飛行距離に対する必要マイル数が8万マイルです。ここから飛行距離を伸ばしていくと当然必要マイル数は増加していくのですが、その増加幅は飛行距離の増加幅に比して非常に緩やかです。

20,000マイル飛んだ時の必要マイル数は12万マイルとなっています。言い換えれば先ほどのフランクフルトから羽田の旅程に加えてさらに12,000マイルフライトしても追加で払うマイルは4万マイルで済むという訳です。

しかもJMBはルール上7回もストップオーバーができるという世界で最も寛容なアワードのルーティングルールを持つ航空会社の一つなので、日本でストップオーバーして複数回に旅程を刻むことも可能です。

であればこの追加の12,000マイルをフライトしない理由は見当たりません!という訳で、以下のように東南アジア旅行2回がおまけで付きました。

 

1回目の東南アジア旅はカンボジアのプノンペンへ。NRT-KUL-PNHのルートです。マレーシア航空のA380が成田便に期間限定導入されるということもあり、これを逃したら一生乗ることはないだろうと思ってマレーシア航空利用の線で計画しました。(A380全社制覇がライフワークです!)

ちなみにこの区間はビジネスクラスでの予約でしたが、当日空港でアップセルを申し込みなんとファーストクラスにアップできました。

 

カンボジアで所要を済ませた後は、PNH-HKG-NGOのルートで帰国します。ここは大好きな航空会社であるCXへの搭乗と久しぶりにCXのFラウンジを楽しむため香港経由です。(KUL経由ではマイル数的にオーバーするという事情もありました)

尚、JMBには1都市のストップオーバー回数が1回までというルールがあるため東京には降りられず、そのため名古屋に降りてストップオーバーすることとしました。

その後は、前述の通り東南アジアをもう1往復できるので、一旦名古屋でストップオーバーした後、NGO-BKK-NGOのルートでバンコク行きとしました。JALの直行便が唯一の選択肢で、椅子はB788のシェルフラットシートですが背に腹は代えられないので仕方がありません。

画像は現地ツアーでよく使っているVELTRAから拝借。

これでJMBワンワールド特典のフライト上限である8レグをすべて消化し総飛行距離も19,908マイル、12万マイルで飛べる距離のほぼ上限(20,000マイル)もほぼ使い果たしました。我ながら最高傑作と言ってもいいくらいに美しいルーティングが完成したのでした!!

 

発券方法:WEB発券不可

さて今回はQR,MH,CX,JLの4社の航空会社を利用する予定ですので、残念ながらJMBホームページからは発券ができません。そのため電話発券が必須となり、したがって否応なく発券手数料が徴収されます。最近システム更改を行ったばかりでありながら単一航空会社の旅程しかWEB発券できないというのは驚くほどのシステムですが、そんなシステムでありながら発券手数料を請求されるというのもまた酷い話です。そんな手数料を回避したい場合は以下をご参照。

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https://www.premium-flight.com/jal%e5%9b%bd%e9%9a%9b%e7%b7%9a%e3%81%8a%e3%82%88%e3%81%b3%e3%83%af%e3%83%b3%e3%83%af%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%89%e7%89%b9%e5%85%b8%e3%83%bb%e6%8f%90%e6%90%ba%e4%bb%96%e7%a4%be%e7%89%b9%e5%85%b8/
〜年3回ファーストクラスで海外旅行するためのマイル活用術〜

 

ちなみに今回驚いたのは、これだけ複雑な旅程でありながら税金計算が電話口で瞬時に出てきたこと。以前は運賃課がマニュアル作業で計算していたのに今はシステムが自動計算で算出するようになったそうです。そうなれば益々発券手数料のなんて不要なのでは?

 

CXのマリッジセグメントが厄介だった

それともう1つ。最近CXはセグメントの縛りが厳しくなっています。例えばPNH→HKG→NGOと検索すると空席が出てくるのにHKG→NGOと検索すると空席が出てこないような現象が起こります。

私の経験上、このような場合は取りあえず2区間を押さえた後、要らない区間を捨てて発券して貰えば突破できるのですが、JLでは1区間だけ捨てるということができず、キャンセルする場合には2区間セットで落とさなければならないそう…。

しかしAAのエージェントに上記のような方法でマリッジセグメントを回避するようにお願いすると大抵突破できるので、これはJLのシステム仕様?それともエージェントのスキルの問題?

もしJLから突破できないということになれば香港を最終目的地とする特典や香港でストップオーバーする旅程は非常に取りずらくなります。

Bottom Line

さすがJMBはルールが寛容なのでルーティングの奥が深いです。このようなプログラムは米系と比べてルーティングの面白味がありますね!

お目当てだったカタール航空のQsuiteは、正直なところ個人的にはまったく期待していなかった(どうせ狭いでしょくらいに思っていた)のですが、実際乗ってみると全然違いました。控えめに言ってもWorld’s Best Business Classという言葉が相応しい久しぶりに大興奮の搭乗となったのでした!

次回よりこの旅程のフライトレビューをアップしていきたいと思います。

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執筆者:


  1. okuda より:

    毎回更新されるのを楽しみ読んでます。なんでも奥が深いものですね。おかげで僕もすっかりマイル収集にはまってしまい、いまではすっかり初心者です。笑 2月はANAのFでLAX往復、、、楽しみです!

    • The_miles_flyer より:

      ◆okudaさん
      毎回楽しみに読んでいただいてるとのことで、大変ありがとうございます!
      自称初心者とのことですが、ファーストクラスへのご搭乗予定があるとのことでかなり熱心に打ち込まれているご様子が伝わってきますよ!
      また情報交換させて頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。

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